継続収益を生み出す設計図 ─ 17のビジネスモデルと8つの課金方式が拓く安定経営への道

毎月の売上が読めず、常に新規顧客の開拓に追われていませんか。契約が取れなければ収入がゼロになる不安と戦いながら、休む間もなく働き続ける日々。そんな「日銭稼ぎ」の働き方から脱却し、毎月安定した収益を得られる経営の仕組みを手に入れたいと思いませんか。大竹啓裕氏の『ストックビジネスの教科書』は、継続的な収益構造を構築するための具体的な設計図を提示してくれます。今回は本書が示す「17のビジネスモデル」と「8つの課金モデル」に焦点を当て、あなたのビジネスに安定収益をもたらす仕組みづくりの本質をお伝えします。

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ストックビジネスを支える4つの大分類

本書では、多様なストックビジネスを「貸す」「認める」「改善する」「消費劣化」という4つの大きな分類に整理しています。この分類を理解することで、自社のビジネスがどのタイプに該当するのか、あるいはどのタイプを目指すべきかが明確になります。

「貸す」モデルは、不動産賃貸やレンタカー、貸し会議室のように、資産を顧客に貸し出すことで継続的な収益を得るビジネスです。著者自身が貸し会議室「アットビジネスセンター」やレンタルオフィスを経営し、成功を収めているのもこのモデルです。「認める」モデルは、フランチャイズやライセンス供与のように、自社のブランドや知的財産の使用を認めることで収益を得る形態です。

「改善する」モデルは、顧客の状態を継続的に改善し続けることで対価を得るものです。フィットネスクラブや英会話教室、コンサルティング契約などがこれに該当します。そして「消費劣化」モデルは、製品の消耗や劣化に応じて定期的なメンテナンスや交換が必要になる仕組みを作るビジネスです。浄水器のカートリッジ交換やプリンターのインク販売などが典型例となります。

17のビジネスモデル ─ 成功パターンの類型化

この4つの大分類をさらに具体化したのが「17のビジネスモデル」です。本書では、世の中のストックビジネスを17の型に類型化し、それぞれの特徴と収益構造を解説しています。

定期メンテナンス型は、機器や設備の定期点検や保守サービスで収益を得るモデルです。セキュリティシステムの保守契約や空調設備の定期点検などがこれにあたります。顧客は安心を買い、提供者は安定した収入を得られる関係が構築できます。

インフラ提供型は、電力やガス、通信回線など、生活やビジネスに不可欠なインフラを提供するモデルです。一度契約すると解約されにくく、極めてストック性の高いビジネスと言えます。著者はソフトバンクがコンピューターソフトの卸売業から通信事業へと転換した事例を詳しく分析し、フロービジネスからストックビジネスへの転換の好例として紹介しています。

定期購入型は、新聞や雑誌、サプリメントなど、定期的に商品を届けるモデルです。顧客は購入の手間を省け、企業は売上予測が立てやすくなります。教室型は、英会話教室や学習塾のように、一定期間通う契約を交わすモデルです。単発のレッスンではなく、継続的な学習プログラムを提供することで安定収益を実現します。

会員制型は、オンラインサロンや会員制クラブのように、特定の会員だけにサービスを提供するモデルです。会員同士のコミュニティ形成が付加価値となり、解約率を下げる効果があります。このように、本書では17のビジネスモデルそれぞれについて、実例を交えながら詳細に解説されています。

8つの課金モデル ─ 収益を得る仕組みの設計

ビジネスモデルが「何を提供するか」を定めるのに対し、課金モデルは「どのように収益を得るか」を設計するものです。本書では8つの課金方式を紹介し、ビジネスモデルと組み合わせることで、独自の収益構造を構築できると説いています。

固定課金(月額課金)は、最もシンプルで分かりやすい課金方式です。スポーツジムの月会費や動画配信サービスの月額料金がこれにあたります。顧客にとって予算管理がしやすく、企業にとっても収益予測が立てやすい利点があります。

ロイヤリティ課金は、売上やライセンス使用に応じて一定割合を受け取る方式です。フランチャイズビジネスや知的財産のライセンス供与でよく用いられます。契約者の成功が自社の収益に直結するため、互いの利益が一致する優れたモデルと言えます。

この他にも、利用量に応じた従量課金、初期費用と継続費用を組み合わせたハイブリッド課金など、様々な課金方式が紹介されています。重要なのは、自社のビジネスモデルと顧客のニーズに最適な課金方式を選択し、組み合わせることです。

ビジネスモデルと課金モデルの組み合わせが独自性を生む

本書の真価は、17のビジネスモデルと8つの課金モデルを組み合わせることで、自社独自のストックビジネスを設計できる点にあります。この組み合わせ次第で、同じ業界内でも差別化された収益構造を構築できるのです。

例えば、フィットネスビジネスを考えてみましょう。従来の「教室型×固定課金」という組み合わせだけでなく、パーソナルトレーニングを「改善する型×成果報酬課金」として提供したり、オンラインでの動画レッスンを「会員制型×階層別課金」として展開したりと、様々な展開が可能になります。

著者が創業メンバーとして参画したラーメンチェーン「ラーメン花月嵐」では、独自のフランチャイズモデル(認める型×ロイヤリティ課金)を展開し、業界3位、全国からアジアへと300店舗に成長させました。これは、飲食業という典型的なフロービジネスに、ストック思考を取り入れた好例です。

自社ビジネスのストック化への実践ステップ

では、現在のビジネスをストック化するには、どのように進めればよいのでしょうか。本書では、段階的なアプローチを推奨しています。

まず、現在のフロービジネスで一定の軌道に乗せることが第一歩です。単発の取引で顧客との信頼関係を構築し、実績を積み重ねます。次に、その顧客に対して「継続的に価値を提供できることはないか」を考えます。例えば、単発のコンサルティング契約を月額顧問契約に転換したり、オンラインサロンを開設して継続的な情報提供を行ったりする方法があります。

重要なのは、顧客にとって「継続する価値」が明確であることです。単に収益を安定させたいという提供者側の都合ではなく、顧客が継続的に利用したいと思える仕組みを設計する必要があります。本書の17のモデルと8つの課金方式は、そのための選択肢と発想の引き出しを提供してくれます。

ストック思考で見える新たな可能性

本書が提示する17のビジネスモデルと8つの課金モデルは、単なるカタログではありません。これらを学ぶことで「ストック思考」が身につき、日常で目にするあらゆるビジネスの収益構造が見えるようになります。

街を歩けば、コインパーキング、自動販売機、シェアオフィス、サブスクリプション型の飲食店など、様々なストックビジネスが目に入ります。それらがどのビジネスモデルと課金モデルの組み合わせで成り立っているのかを分析する視点を持つことで、自社のビジネスに応用できるアイデアが次々と湧いてくるでしょう。

「日銭稼ぎ」からの脱却は、働き方の自由と経営の安定をもたらします。毎月決まった収益が入る仕組みを構築できれば、新規事業への投資や再投資という高いサイクルを回すことができ、事業全体の成長スピードが加速します。本書の17のモデルと8つの課金方式は、その実現への具体的な道筋を示してくれるのです。

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