毎朝目が覚めて、今日もまた同じ一日が始まる。部下とのコミュニケーションに悩み、家族との会話もどこかぎくしゃくしている。そんな日々の繰り返しに、どこか閉塞感を感じていませんか?
ひすいこたろう氏と大嶋啓介氏の共著「前祝いの法則」が提案するのは、夢や目標を叶えるための逆転の発想です。特に本書が紹介する「予祝日記」は、朝のわずかな時間で人生を変える可能性を秘めた習慣として注目されています。この記事では、忙しいビジネスパーソンでも実践できる予祝日記の具体的な方法と、その驚くべき効果についてお伝えします。
予祝日記とは何か
予祝日記とは、夢や目標が叶った未来を先に祝ってしまう日記のことです。通常の日記が過去の出来事を振り返るのに対し、予祝日記は未来に起こってほしいことを現在形や過去形で書きます。
この手法の背景にあるのは、日本の伝統文化である予祝という考え方です。農民が豊作を願って収穫前に祝宴を開くように、望む結果を先に祝うことで、その未来を引き寄せるという発想です。本書では、この古来の知恵を現代のビジネスパーソンの生活に取り入れる方法として、モーニングページとの組み合わせを提案しています。
朝起きてすぐ、自分の望む未来を書くことで、脳にポジティブな指令を送り、一日の行動パターンが変わっていくのです。まだ効果は実感できなくても、取り合わせるだけで何だか良さそうな予感がします。
なぜ朝に書くことが重要なのか
予祝日記を朝に書く理由は、脳科学的にも理にかなっています。朝起きた直後は、脳がまだリセットされた状態で、潜在意識に情報をインプットしやすい時間帯だからです。
ネガティブなニュースや仕事のプレッシャーが入り込む前に、自分の望む未来像を脳に刷り込むことで、一日の始まりから思考パターンが変わります。部下との会議がうまくいった姿、家族と笑顔で過ごしている場面など、具体的なイメージを文字にすることで、それが現実になるための行動を無意識に取るようになるのです。
著者の大嶋氏は、つぶれる寸前に追い込まれた居酒屋を、スタッフ全員で成功した姿を予祝インタビューという形で行ったことで立て直した経験があります。その直後から繁盛店になったというエピソードは、予祝の持つ力を示す実例です。
予祝日記の具体的な書き方
予祝日記を始めるのに、特別な道具やスキルは必要ありません。ノートとペンがあれば今日から始められます。
書き方のポイントは、まず日付を書き、その日に叶えたい出来事や感情を過去形や現在形で書くことです。大切なのは、結果だけでなく、その時の感情や周囲の反応まで具体的に描写することです。部下からの信頼を得られた時の嬉しさ、プレゼンが成功した時の達成感、家族との温かい時間など、五感を使って表現します。
本書では、著者自身が朝起きてすぐ自分の望み持ちを書くワークのモーニングページに予祝の概念を取り入れたことが紹介されています。まだ効果は実感できないけれど、取り合わせると何だか良さそうだと感じたそうです。完璧を求めず、まずは始めてみることが大切です。
予祝日記がもたらす心理的変化
予祝日記を続けることで、心理面に大きな変化が現れます。最も顕著なのは、物事の捉え方が予祝も形だけ方法だけになってしまうのを防げる点です。
心からそう思えていないと物事の捉え方も予祝も形だけ方法だけになってしまいます。予祝日記を書くことで、自分の本当の願いと向き合い、それを言語化する習慣がつきます。すると、日常の中で起きる出来事の意味づけが変わってきます。
楽しんでいる時は余計な力が抜けている時、結果がすべてではなく、そこを目指すことで、どんな人になれたのか、そこが一番大事だという視点を持てるようになります。このマインドセットの変化こそが、予祝日記の本質的な価値です。
ビジネスシーンでの活用法
予祝日記は、職場でのコミュニケーション改善にも効果を発揮します。部下との関係に悩んでいる管理職の方は、朝の予祝日記で部下との良好な関係性を具体的に描いてみましょう。
例えば、部下が積極的に意見を言ってくれた場面、チーム全体が一つの目標に向かって協力している姿、あなたの提案に部下が共感してくれた瞬間などを書きます。すると、実際の業務の中で、それを実現するための行動を自然と取るようになります。声のかけ方、会議の進め方、フィードバックの仕方などが、無意識のうちに変わっていくのです。
人生を楽しく豊かに生きたい、あなた自身がどうありたいのか、どんな自分で生きていきたいのかという自己認識が深まることで、リーダーシップのあり方も変わってきます。
家庭での実践とその効果
予祝日記は、家庭でのコミュニケーション改善にも応用できます。妻との会話がかみ合わない、子どもとの接し方が難しいと感じている方は、理想の家族関係を予祝日記に書いてみましょう。
家族で笑顔で食卓を囲んでいる場面、子どもが学校での出来事を楽しそうに話してくれる様子、妻と将来の計画について前向きに話し合っている姿など、具体的なシーンを描きます。目的が叶ったことをイメージするだけでなく、叶ったその後の自分や周りの人たちの様子までイメージすることが重要です。
予祝の本質は、ワクワクした人が溢れる世界になることです。そんな未来になればいいなと、予祝的にいうと、このワークを通じて家族との関係性が変化していく可能性が広がります。
続けるためのコツと注意点
予祝日記を習慣化するには、いくつかのコツがあります。まず、完璧を求めないことです。毎日書けなくても、書ける時に書く柔軟さが大切です。
また、書いた内容が現実にならなくても、それを失敗と捉えないことが重要です。予祝日記の目的は、結果を出すことだけではなく、そのプロセスを通じて自分がどんな人間になりたいかを明確にすることにあります。結果がすべてではなく、そこを目指すことで、どんな人になれたのか、そこが一番大事なのです。
楽しいと楽は違い、楽しいと楽は対極にあります。楽しいことができたいなら、楽はしちゃダメという教訓も本書には含まれています。予祝日記も同様に、形式的に書くのではなく、心から楽しんで書くことが継続の秘訣です。
あなたも今日から始められる
予祝日記は、特別な才能や多額の投資を必要としません。必要なのは、ノートとペン、そして少しの勇気だけです。今、2023年の年末です。このワーク、2024年の元旦にやってみようと思います。
人生を楽しく豊かにするのは、現実が決めるのではなく、あなたの心が決めます。楽しんでいる時は余計な力が抜けている時です。思い描いた未来を先に祝うことで、脳は既にそれが実現したかのように錯覚し、自然とその方向へ行動を導いてくれます。
明日の朝、いつもより少し早く起きて、理想の一日を予祝日記に書いてみませんか。その小さな一歩が、あなたの人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。未来は予祝することで、形だけ方法だけではなく、心から望む方向へと動き出すのです。

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