年収100万円アップと資産100万円の運用益、どちらが簡単か~『THE WEALTH LADDER 富の階段』が教える自己投資の真価

「余裕資金ができたら投資を始めよう」「まずはNISAで資産運用を」そう考えていませんか。実は、資産が少ない段階で株式投資に回すより、自分のスキルや資格を向上させる自己投資の方が、はるかに高いリターンが得られるのです。ニック・マジューリ氏の『THE WEALTH LADDER 富の階段』は、資産1500万円未満のレベル2では、積立NISAでも不動産でもなく、自己投資こそが最優先戦略だと説きます。年収を100万円上げることと、資産100万円を年利5%で運用すること、どちらが実現しやすいでしょうか。答えは前者です。本書が示す自己投資優先の戦略は、今のあなたの行動が、数年後の収入を決定づけることを教えてくれます。

Amazon.co.jp: THE WEALTH LADDER 富の階段: ── 資産レベルが上がり続けるシンプルな戦略 eBook : ニック・マジューリ, 児島 修: Kindleストア
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年収100万円アップは資産2000万円の運用益に匹敵する

マジューリ氏は本書で、資産が少ない段階では株式投資に回すよりも自己投資でスキルや資格を向上させる方が高い期待リターンが得られると繰り返し述べています。

具体的な数字で比較してみましょう。資産100万円を年利5%で運用した場合、年間の運用益は5万円です。一方、自己投資によって年収が100万円上がれば、毎年100万円の追加収入が得られます。これは資産2000万円を年利5%で運用した場合の運用益に相当します。

実際、語学の学習を行ったグループの年収は、平均62.8万円上昇したというデータがあり、自己投資をしたグループとしないグループでは年収上昇額に44.9万円の差が生まれています。また、自己啓発を行ったグループの年収上昇は36.7万円であったのに対し、自己啓発を行わなかったグループは15.8万円にとどまり、20万円強の差が生まれています。

マジューリ氏が「レベル2では主戦場は積立NISAでも不動産でもなく、自分への投資だ」と明言する理由がここにあります。資産が少ない段階では、金融投資の絶対額が小さすぎて、どれだけ高い利回りを得ても収入増加には及ばないのです。

レベル2で株式投資より自己投資を優先すべき3つの理由

本書では、レベル2の資産150万~1500万円の段階こそ、最も人口が多いレベルであり、この段階での戦略が将来を左右すると説いています。なぜ、この段階で自己投資が最優先なのでしょうか。

理由1:収益率の圧倒的な違いがあります。株式投資の期待リターンは年率5~7%程度ですが、自己投資による収入増加は年率換算で数十%から数百%になることも珍しくありません。例えば、50万円の自己投資で年収が100万円上がれば、初年度で200%のリターンです。

理由2:複利効果が働く点も見逃せません。年収が上がれば、その後も毎年その高い年収が続きます。一度スキルを身につければ、それは減価することなく、むしろ経験とともに価値が高まっていきます。投資でいう複利と同じように、高い年収がさらなる資産形成の原資となるのです。

理由3:リスクの性質が違います。株式投資は市場の変動により元本割れのリスクがありますが、自己投資で身につけたスキルや知識は誰にも奪われず、不況でも価値を持ち続けます。実際、月収の3%を自己投資に回し、それを3年間続けることで、将来もらいたい月収に近づく兆しが見えてくるという経験則もあります。

40代中間管理職こそ自己投資で収入を加速させる

「40代になってから今さらスキルアップしても遅いのでは」という声が聞こえてきそうです。しかし、それは誤解です。むしろ40代は、経験とスキルの掛け算で最も収入を伸ばせる時期なのです。

マジューリ氏は社会人初期はキャリアを築き昇給を狙うことが重要であり、余裕資金ができ次第、投資や副業など多様な収入源へ段階的にシフトする計画を勧めています。40代のIT中間管理職であれば、すでに基礎的な経験は十分に積んでいます。この経験に新しいスキルを上乗せすることで、相乗効果が生まれるのです。

例えば、営業経験が豊富なら宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーの資格が考えられます。IT企業の管理職なら、ITストラテジストや中小企業診断士などの資格が、マネジメント能力と掛け合わさることで大きな価値を生みます。事務職でPCスキルに自信があるなら、MOSの上級資格が有利です。

実際、40代から資格取得やスキルアップに成功した人の中には、簿記3級を取得して経理職への転職を実現したり、さらに2級以上を取得して年収アップを達成した例もあります。介護福祉士や社会保険労務士は、働きながら最短3年で取得可能で、介護業界は人材不足が続いており、40代でも正社員として採用されやすい分野です。

自己投資から金融投資への段階的シフト戦略

マジューリ氏が優れているのは、自己投資と金融投資を対立させるのではなく、段階的にシフトする戦略を示している点です。本書では、レベル1やレベル2の段階では債務返済や自己投資を優先すべきとしながらも、無理なく始められる範囲での投資の重要性も説いています。

段階的シフトの具体例を見てみましょう。年収400万円で資産200万円の人の場合、まず月収の3%にあたる月1万円程度を自己投資に充てます。資格取得やセミナー参加、書籍購入などに使い、3年間継続します。その結果、年収が100万円上がって500万円になったとします。

この段階で初めて、増えた収入の一部を金融投資に回し始めます。例えば、増加分の月8万円のうち、3万円を投資に、残りは生活の質向上と次の自己投資に配分します。さらに数年後、資産が1500万円を超えてレベル3に到達したら、本格的な投資戦略を実行し、「お金がお金を稼ぐ」仕組みを構築します。

このように、自己投資で収入の基礎体力を上げてから金融投資にシフトすることで、より大きな資産を、より早く築くことができるのです。自己投資をしている人の半数近くが自身の収入に満足しており、一般と比べ約2倍の差があるというデータもあります。

実践すべき自己投資の具体例とその効果

では、具体的にどのような自己投資をすべきでしょうか。マジューリ氏の理論と、実際のデータを組み合わせて考えてみましょう。

読書は最高の自己投資と言われるほど、始めやすく効果的です。月に2~3冊のビジネス書や専門書を読むことで、年間2~3万円の投資で知識を大きく広げられます。特に自分の専門分野の最新トレンドや、マネジメント関連の書籍は、すぐに実務に活かせます。

資格取得も効果的な自己投資です。40代におすすめのコスパ最強資格として、TOEIC800点、宅地建物取引士、登録販売者、ファイナンシャルプランナー、簿記などが挙げられます。これらは50~100時間の学習で取得可能なものもあり、効率よくスキルを身につけられます。

オンライン講座やセミナー参加も有効です。6割の人がキャリアアップのための自己投資を実施しており、特にIT分野では6ヶ月間の集中教育で20%の年収上昇を実現した事例もあります。成果連動型の給与体系を導入している企業の70%以上が、スキルアップを年収評価に反映しています。

重要なのは、自己投資の効果が仕事の成果につながり収入が増え、スキルが身につき望む働き方を手に入れることができれば、人生はより豊かになるということです。時間は有限ですから、今この瞬間から始めることが大切です。

富の階段を駆け上がる第一歩は自分への投資

『THE WEALTH LADDER 富の階段』が教える最も重要な教訓の一つは、資産形成には段階があり、各段階で最適な戦略が異なるということです。そして資産が少ない段階では、金融投資よりも自己投資の方が圧倒的に高いリターンが得られます。

本書では「三流は収入を増やそうともっと働き、二流は支出を減らそうと節約に励む。そして、一流は戦略そのものを変える」と指摘しています。一流は、資産形成には段階があることを理解しているのです。

年収を100万円上げることは、資産2000万円を運用することと同じ効果があります。そして前者の方が、多くの人にとって実現可能です。今日から月収の3%を自己投資に回し、3年間継続してみてください。その先に見える景色は、今とは大きく違っているはずです。

あなたが今いるレベルで最適な戦略を取ることが、富の階段を確実に駆け上がる唯一の方法です。そしてレベル2にいるなら、その答えは明確です。株式投資の前に、まず自分自身に投資するのです。

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NR書評猫1114 ニック・マジューリ THE WEALTH LADDER 富の階段

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