成功した経営者の多くが「どん底→プチ成功→どん底→大成功」というパターンを経験しています。一度の成功に慢心せず、挫折を糧にして再び立ち上がった人は、本当に「いい顔」をしています。その理由は何なのでしょうか?
再起を遂げた経営者たちの実例
スティーブ・ジョブズ:二度の挫折から世界を変える
スティーブ・ジョブズは、自身が創業したAppleから追放されるという屈辱を味わいました。その後設立したNeXT社でも事業は思うように進まず、「こんなインタビューは耐えられない」と記者に漏らすほど打ちのめされていました。
しかし、この失意のどん底で、ジョブズは変わり始めます。「必要なら頭を下げて詫びたい」と言うようになり、傷つけた人たちに謝罪できる人間に成長したのです。この人間的成長があったからこそ、後にAppleに復帰し、iPhoneという革新的製品を世に送り出すことができました。
カーネル・サンダース:65歳からの再挑戦
ケンタッキーフライドチキンの創始者、カーネル・サンダースは65歳でフランチャイズビジネスを始めました。通常なら引退を考える年齢ですが、彼は諦めませんでした。
レシピを持って飲食店を回るも、断られること1009回。それでも「できることはすべてやれ。やるなら最善を尽くせ」と自らに言い聞かせ続けたのです。その結果、1963年には600を超えるチェーン店を展開するまでに成長しました。
ジャック・マー:度重なる失敗から学ぶ
アリババ・グループの創設者ジャック・マーは、ハーバード大学に10度も落ち、KFCが中国に進出した際には24人中唯一採用されなかったという挫折を経験しています。
しかし彼は「挫折こそが人生であり、諦めることこそが最大の失敗である」という信念を持ち続けました。その結果、世界最大級のEコマース企業を創り上げることに成功したのです。
どん底から再起する経営者の共通点
諦めない継続力
成功した起業家に共通する特性は「諦めずに日々改善を重ねながら、決めたことを継続する姿勢」です。これは一見単純なようですが、実践するのは非常に難しいものです。
特にSNSなどでビジネスを始める人の多くは、思うような反応が得られないとモチベーションを失い、活動を縮小させていきます。しかし、成功している人は反応が芳しくなくても粘り強く発信を続け、少しずつ改善を重ねているのです。
失敗を学びの機会と捉える姿勢
起業で失敗しても、その経験は次の成功への糧となります。起業によって得られる経験値は、一般的な会社員では得られないものです。
- サービス開発の方法
- 価格設定の考え方
- 効果的な集客戦略
- 営業の進め方
- 採用のノウハウ
- 資金計画の立て方
これらの知識と経験は、次の挑戦に向けた貴重な武器となります。
どん底からの這い上がり方
小さく始めてPDCAを回す
成功への近道は、いきなり大きく投資するのではなく、まずは小さく始めることです。例えば、英語を教える事業を始めるなら、いきなり教室を借りるのではなく、身近な人に小規模から教え始めましょう。
これにより、小さなPDCAサイクルを回しながら、少しずつ改善を重ねていくことができます。コストとリスクを抑えながら、事業の可能性を探っていくのです。
仲間とメンターを見つける
一人で作業をしていると、どうしてもエネルギーが低下していきます。同じように挑戦を志す仲間を見つけて、互いにモチベーションを高め合うことが重要です。
また、起業や事業拡大の過程では必ず壁にぶつかります。そんなとき、相談できるメンターの存在は心強いものです。すでに経験した先輩のアドバイスを受けられる環境を整えましょう。
どん底を経験したからこそ得られる強み
レジリエンス(回復力)の獲得
レジリエンスとは、困難やストレスに対して、しなやかに立ち向かい回復する能力のことです。事業において困難な状況に陥ったとき、諦めずに立ち向かって乗り越える力は非常に重要です。
環境の変化が激しい現代では、この「困難を乗り越える力」がビジネスの成否を左右します。一度どん底を経験し、そこから這い上がった経験を持つ人は、この能力が格段に高いのです。
謙虚さと人間的成長
ジョブズは失敗を経験したことで謙虚になり、頭を下げて詫びることができるようになりました。また、「マネーの虎」で知られる起業家も、25億円もの負債を抱えた後、再起を果たしています。
これらの経験は、成功だけでは得られない謙虚さと人間的な深みをもたらします。だからこそ、彼らの表情には説得力と温かみが生まれるのです。
ビジネスパーソンのためのレジリエンスを高める方法
日々の小さな行動を積み重ねる
大きな習慣をいきなり取り入れるのは難しいものです。まずは1日30分だけでも、目標に向けたアクションを取りましょう。継続することが唯一の成功への道なのです。
自分のモチベーションの上げ方を理解し、小さなエネルギーを注ぎ続けることが重要です。毎日の小さな成功体験が、やがて大きな成果につながっていきます。
失敗から学び、改善する習慣をつける
成功した起業家は、失敗をしても次に活かす姿勢を持っています。例えば、レストランの事例では、パンデミック最中にオープンしたにも関わらず、店の外でお客をもてなすなど、状況に合わせて柔軟に対応することで生き残りました。
このように、予期せぬ問題が発生したとき、諦めるのではなく別の方法を模索する習慣が、ビジネスの成功につながります。
どんなに苦しくても進み続ける人が手にする「本当の成功」
「どん底→プチ成功→どん底→大成功」を経験した経営者たちには、確かな目が輝いています。それは単なる金銭的成功ではなく、人間としての成長と深みを手に入れた人だけが持つ特別な輝きなのです。
東京都の再起をめざす起業家支援プログラム「TOKYO Re:STARTER」の理念にもあるように、一度挫折したからこそ自身の弱点を見つけ、徹底的に自己と向き合うことで過去を乗り越え、再起を遂げることができるのです。
アルゴリズムの副社長である金田卓也氏も、父親の死、いじめ、起業の失敗など壮絶な経験を経て、創業4年で年商40億円企業を築き上げました。彼の表情からは慢心の色は見えず、「ここからが本番」という力強さが感じられます。
世の中には、一度や二度の挫折で諦めてしまう人が大勢います。しかし、真の成功者は何度倒れても立ち上がり、その経験を糧にさらに強く成長しています。だからこそ、彼らの表情には深みと自信が宿り、周囲の人を惹きつける魅力が生まれるのです。
今、あなたが苦境にあるなら、それは次なる成功へのステップかもしれません。諦めずに前進し続けることで、いつか振り返ったとき「あの挫折があったから今がある」と胸を張って言える日が来るはずです。
参考サイト
- 起業で成功する秘訣/誰もが知っているのに見過ごしがちな重要 … | https://www.keiei-clinic.com/column/entrepreneurship/secret-of-success/
- 起業で失敗した人の末路は?失敗する人の特徴・回避策を解説! | https://cash-engine.jp/column/entrepreneur-failure/
- 創業者に必要なレジリエンス | https://coralcap.co/2021/01/founders-resilience/

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