高速道路での逆走は重大事故につながる危険な状況です。もし万が一、自分が逆走していることに気づいた場合、冷静に対処することが重要です。高速道路での逆走に適切に対応するための具体的な手順を解説します。
逆走に気づいたらすぐに行うべき3つの行動
安全な場所に停車する
逆走していることに気づいたら、決してUターンやバックをしないでください。まずはハザードランプを点灯し、すみやかに路肩に停車します。この時、逆走しているため路肩は通常と逆の右側になることに注意が必要です。左側への停車は追い越し車線側への停車となり、より危険度が増してしまいます。
安全な場所へ避難する
停車後は、車内にとどまることは危険です。すぐに車から降りて、ガードレールの外側など安全な場所へ避難してください。車内待機は正面から来る車両に衝突される可能性があるため、大変危険です。
通報する
安全を確保したら、以下のいずれかの方法で通報しましょう:
- 110番への通報
- 最寄りの非常電話からの通報(本線上は左路肩に1km間隔で設置)
- 道路緊急ダイヤル(#9910)への通報(全国共通・24時間通話料無料)
通報する際は、逆走していること、現在位置(できるだけ詳しく)、車の色や特徴などを伝えましょう。その後は係員の指示に従い、勝手な判断で行動しないようにします。
絶対にしてはいけないこと
- Uターンやバックをしない: 高速道路では、Uターンやバックを含めて逆方向へ動くことは道路交通法で禁止されています。焦ってUターンすると、より危険な状況を招く恐れがあります。
- 車内に待機しない: 逆走車は対向車からは予測できないため、衝突の危険が非常に高いです。必ず車外の安全な場所に避難してください。
高速道路での逆走が発生する主な原因
高速道路での逆走は2日に1回以上の割合で発生しており、以下のような原因が考えられます:
- インターチェンジやジャンクションでの進入ミス(約50%)
- サービスエリアやパーキングエリアからの出口と入口の混同
- 目的のICを通り過ぎた後の焦りによるUターン
- 料金所での誤進入
特に65歳以上の高齢ドライバーが全体の約7割を占めており、高齢になるにつれて認知機能の低下による逆走リスクが高まることが指摘されています。
逆走に関する法的責任と罰則
高速道路で逆走した場合、通行区分違反として以下の罰則が科せられる可能性があります:
- 刑事罰:3月以下の懲役または5万円以下の罰金
- 行政処分:違反点数2点の加算
- 反則金:普通車の場合9,000円
また、逆走が原因で事故を起こした場合、過失割合は基本的に「逆走側:相手側=100:0」となり、さらに重い責任が問われる可能性があります。
目的のICを通り過ぎてしまった場合の正しい対応
目的のICを通り過ぎてしまった場合は、「特別転回」という制度を利用しましょう。次のIC出口で一般レーン(有人ゲート)に入り、係員に降りるICを間違えてしまった旨を説明してETCカードを提示します。料金所を出て安全にUターンし、ETCカードを車載器から抜いた状態で、一般レーン入口の係員に再度事情を説明することで、追加料金なしで目的のICに戻ることができます。
逆走車を見かけた場合の対応
逆走車を見かけた場合の対応も知っておくと安心です:
- 同乗者からの110番や#9910への通報、または最寄りの非常電話で通報する
- 速度を落とし、十分な車間距離をとって、通行帯の最も左側を走行する
- 前方に逆走車を発見したら、路肩等の安全な場所に停車し、衝突を避ける
最後に
高速道路での逆走は、死亡事故となる割合が通常の事故に比べて約40倍と非常に危険です。普段から標識や案内板をしっかり確認する習慣をつけ、特にサービスエリアからの出発時や分岐点では進行方向を慎重に選ぶことが大切です。不安な場合は無理せず、料金所の係員に確認することも有効な予防策です。
万が一逆走してしまった場合は、慌てずに安全を最優先に行動しましょう。
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