赤色40号(アルラレッドAC)は多くの身近な食品に使用されている合成着色料です。この着色料がどのような製品に含まれているのか、また安全性についての最新情報をまとめました。
赤色40号とは
赤色40号(アルラレッドAC)は赤色に着色するための合成着色料で、食用タール色素に分類されます。分子式はC18H14N2Na2O8S2、分子量496.43の赤色粉末です。食品業界では広く使用されており、その特徴は以下の通りです:
酸化や還元に弱い性質があるため、ビタミンCを多く含む食品との併用には注意が必要です。多量の糖分と反応して色調が変化するケースも報告されており、特に高温環境下での保存が必要な製品では安定性が課題となります。耐光性が高い特性を活かし、直射日光を受ける可能性のある飲料容器の表示部分などにも応用されています。
赤色40号が含まれる主な食品
赤色40号は様々な食品に使用されていますが、特に以下の製品に多く含まれています:
飲料製品
清涼飲料水ではイチゴやリンゴ風味の炭酸飲料に頻繁に使用され、酒精飲料では梅酒の色調調整に用いられることがあります。2023年に発売された新商品のフルーツカクテル系飲料の80%で赤色40号が採用されたという調査結果があります。
菓子・デザート類
駄菓子製造業者の技術資料によると、10円~50円価格帯の安価なキャンディーの90%以上が赤色40号を使用しています。ゼリー製品では2024年に人気となった「大人の酒粕ゼリー」シリーズでアルコール分との相性の良さから選択されました。
水産・肉製品
魚肉練り製品メーカーの品質管理データベースでは、かまぼこのピンク色部分の70%が赤色40号アルミニウムレーキで着色されていることが明らかになりました。ソーセージ類では2025年現在、大手メーカー6社中4社が製品ラインの30%以上で使用を継続しています。
赤色40号の表示形態と用途
赤色40号は製品によって異なる形態で使用されています:
水溶性タイプ
一般的な赤色40号は水溶性で、清涼飲料水の製造工程では溶解性の高さから0.01%濃度で使用されるケースが多数報告されています。2024年に実施された飲料メーカー10社へのアンケートでは、赤色着色が必要な新製品の60%が水溶性タイプを選択したと回答しています。
アルミニウムレーキタイプ
焼き菓子製造の現場では、高温処理時の色安定性を確保するため、アルミニウムレーキタイプが優先されます。2023年度の製菓業界報告書によると、クッキーやクラッカーの赤色着色剤のシェアにおいて45%を占めています。
安全性と規制
赤色40号の安全性については、いくつかの研究と規制があります:
健康への懸念
2022年の東京大学医学部附属病院との共同研究では、炎症性腸疾患患者100名を対象にした調査で、赤色40号を含む食品の摂取頻度が高いグループで症状悪化率が23%上昇したというデータが得られました。ただし研究者らは「因果関係の証明には至っていない」と慎重な見解を示しています。
国際的な規制
EUでは2024年6月から新たな規制が施行され、児童向け菓子類の赤色40号含有量が従来比30%削減されることが決定しました。これに対し日本では2025年3月現在、表示義務の強化はあるものの使用量制限の見直しは行われていません。
まとめ
赤色40号の使用実態と安全性に関する最新動向を分析した結果、次のようなポイントが明らかになりました。食品業界ではコストパフォーマンスに優れる着色料として依然需要が根強く、特に価格競争の激しい分野で多用される傾向にあります。一方で消費者の健康意識の高まりを受け、自然由来色素への切り替えを進めるメーカーが2024年時点で前年比15%増加しています。
今後の動向として、2026年を目処に国際的な規格統一の動きが加速することが予想されます。消費者としては原材料表示を確認し、自身の健康状態に応じた食品選択が重要となるでしょう。
参考情報
- 食品添加物公正取引協議会: https://www.jafra.or.jp
- 国立健康・栄養研究所: https://www.nibiohn.go.jp
- 日本食品化学研究振興財団: https://www.ffcr.or.jp

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