化粧品成分について詳しく知りたいと思ったことはありませんか?特に色鮮やかな製品に使われる着色料は、私たちの見た目の印象に大きく影響します。今回は「赤色40号」という着色料と化粧品の関係について、その規制状況や安全性に関する最新情報をお届けします。
赤色40号とは何か?その特徴と用途
赤色40号は、タール系モノアゾ色素の一種で、別名「アルラレッドAC(Allura Red AC)」や「Food Red 17」とも呼ばれています。この色素は鮮やかな赤色を出すことができ、耐光性(光による色褪せに強い性質)が高いという特徴を持っています。食用色素としては「真赤色」を表現できる点で重宝されており、特に輸出製品向けによく使用されています。
国際的には「FD&C Red No.40」という名称で知られ、米国やオーストラリアなどでは食品添加物として広く認可されています。アメリカのFDA(食品医薬品局)では「FD&C No.40」として、食品だけでなく医薬品や化粧品にも使用が許可されてきました。
日本における赤色40号の規制状況
日本では、赤色40号は化粧品への使用が禁止されています。Cosmetic-Info.jpによると、赤色40号は「化粧品基準別表1(ネガティブリスト)」に掲載されており、配合禁止成分に指定されています。また、「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令の別表」にも記載がなく、化粧品原料としては認可されていないことが明記されています。
一方で日本国内では、赤色40号は食品添加物としての使用が認められており、多くの食品に使用されています。このように同じ成分でも、使用される製品カテゴリーによって規制が異なる点は注目に値します。
化粧品への誤使用事例と回収措置
2013年には、日本で「ブラックラベル リップスティック #437」という製品から赤色40号が検出され、回収措置が取られた事例があります。この回収理由として、「化粧品基準において配合が認められていない「赤色40号」、および製品に表示していない「青色1号」「青色205号」が検出されたこと」が挙げられています。
回収に関するお知らせでは、「赤色40号は、化粧品への配合が禁止されているタール色素ですが、日本国内では食品添加物として使用が認められていること」から、「重篤な健康被害が生じる可能性は低い」との見解が示されていました。とはいえ、禁止されている成分が使用されていたことから回収措置が取られたのです。
国際的な合成着色料の規制動向
近年、合成着色料に対する規制は世界的に厳しくなる傾向にあります。特に注目すべきは赤色3号(エリスロシン)に関する最新の動きです。
アメリカのFDAは2025年1月に、赤色3号の食品や飲料、経口医薬品への使用を禁止すると発表しました。実はFDAは1990年の時点で、ラットを使った実験で発がん性が確認されたことを受け、化粧品と外用薬については赤色3号の使用を禁止していました。にもかかわらず、食品への使用は長らく許可されてきたという矛盾があり、「なぜ口紅では禁止されているのに、子ども向けのお菓子には使用できるのか」との批判が続いていました。
カリフォルニア州ではさらに踏み込んだ規制が進められており、2027年12月31日から赤色40号を含む複数の合成着色料(黄色5号・6号、青色1号・2号、緑色3号)が学校で使用禁止となることが決まっています。
赤色40号の安全性に関する懸念
赤色40号の安全性については、いくつかの懸念が指摘されています。合成着色料「赤色40号(アルラレッドAC)」が大腸炎に関連している可能性があるという指摘や、子どもの行動や注意力の問題との関連が懸念されていることから、カリフォルニア州ではその使用規制が進められています。
また、「マウスの免疫系腫瘍の増大促進と赤色40号との関係を指摘した研究がある」ことや、「赤色40号には発がん物質として知られるベンゼンが含まれるという指摘」もあります。
代替着色料の使用傾向
こうした安全性への懸念から、食品業界では合成着色料を避け、自然由来の着色料を使用する動きが広がっています。例えば、赤色の代替として「ビートジュース(赤カブの汁)や紫芋、ラディッシュ、赤キャベツ由来の色素」が使用されるようになっています。
天然由来の着色料は合成着色料のような安全性への懸念が少なく、特に「ビーツやターメリック、人参などの自然由来の天然着色料に関しては問題視されていない」とされています。
まとめ:知っておきたい赤色40号と化粧品の関係
赤色40号は日本では化粧品への使用が禁止されているタール色素である一方、食品添加物としては使用が認められているという特徴的な規制状況にあります。海外ではこの色素が化粧品にも使用可能な国もありますが、健康への懸念から規制が強化される傾向にあります。
消費者として化粧品を選ぶ際は、成分表示をよく確認することが大切です。日本の場合、赤色40号が使用されている化粧品は規制違反となりますが、海外製品では使用されている可能性があります。また、着色料全般に関しては、天然由来の着色成分を使用した製品を選ぶことも、健康への配慮の一つとなるでしょう。
化粧品を安全に使用するためには、含まれる成分について正しい知識を持ち、自分に合った製品を選ぶことが重要です。今後も着色料を含む化粧品成分の規制や安全性に関する最新情報に注目していきましょう。
参考情報:
ブルーム株式会社 https://www.bloom-jp.com/blog/30
Cosmetic-Info.jp https://www.cosmetic-info.jp/jcln/detail.php?id=8055
株式会社紅藤 https://www.benifuji.jp/smarts/index/56/


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