赤色40号とは?日本での規制状況と海外との違い

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赤色40号(アルラレッドAC)は食品の着色に使用される合成着色料の一種です。この添加物をめぐって、日本と海外では規制状況が大きく異なっています。多くの消費者が知らないうちに摂取している可能性があるこの食品添加物について、詳しく解説していきます。

赤色40号とは?基本情報と特徴

赤色40号(アルラレッドAC/Allura Red AC)は、食品を赤色に着色するために使用される合成着色料です。この着色料は食用タール色素に分類され、石油から作られています。化学式はC18H14N2Na2O8S2で、分子量は496.42です。

赤色40号の特徴として以下の点が挙げられます:

  • 食用色素の中では耐光性が高い「真赤色」を出せる
  • 酸化や還元に弱い性質を持つ
  • 多量のビタミンCや糖と反応することがある
  • 主に工業製品の着色用途や食品添加物として使用される

赤色40号は元々アメリカで開発された色素であり、アメリカからの輸入食品にもよく使用されています。特に清涼飲料水や駄菓子への使用が多いとされています。

日本における赤色40号の規制状況

日本では、赤色40号は食品添加物として使用が認められていません。現在、日本で食品に使用が許可されている合成着色料は12種類ありますが、赤色40号はその中に含まれていないのです。

具体的に日本で認められている合成着色料は以下の通りです:

  • 食用赤色2号(アマランス)
  • 食用赤色3号(エリスロシン)
  • 食用赤色102号(ニューコクシン)
  • 食用赤色104号(フロキシン)
  • 食用赤色105号(ローズベンガル)
  • 食用赤色106号(アシッドレッド)
  • 食用黄色4号(タートラジン)
  • 食用黄色5号(サンセットイエローFCF)
  • 食用緑色3号(ファストグリーンFCF)
  • 食用青色1号(ブリリアントブルーFCF)
  • 食用青色2号(インジゴカルミン)

興味深いことに、日本で使用が禁止されている赤色40号は、海外の一部の国では広く使用されています。特にアメリカでは食品添加物として一般的に使用されています。

海外と日本の規制の違い

赤色40号に関する規制は国によって大きく異なります。以下に主な違いを見ていきましょう:

アメリカでの規制状況

アメリカでは赤色40号は食品添加物として広く認可されています。FDA(アメリカ連邦食品医薬局)により"FD&C No.40"として認可され、食品だけでなく医薬品や化粧品にも使用が許可されています。

アメリカでは特に以下の製品によく使用されています:

  • ガム
  • アイス
  • その他のアメリカ製菓子類

しかし、近年ではアメリカでも州レベルでの規制が進んでおり、例えばカリフォルニア州では2027年12月31日から、赤色40号を含む数種類の合成着色料が学校での使用禁止となることが決まっています。

ヨーロッパでの規制状況

ヨーロッパでは赤色40号に対してより厳しい規制が敷かれています。EU(欧州連合)では、赤色40号を含む製品に対して「子どもの注意力に影響を与える可能性がある」との警告表示を義務付けています。

2007年には英国食品基準庁が赤色40号を含む数種類の合成着色料と保存料の安息香酸ナトリウムを同時に摂取した場合、注意欠陥・多動性障害(ADHD)との関連が見られるとして、これらの物質を避けるよう勧告しました。

赤色40号の健康への影響と安全性

赤色40号の健康への影響については、様々な研究結果が報告されています。

アレルギーと過敏症

赤色40号はアレルギー性があると認められています。アレルギー体質の人にとっては、食品や薬品中に含まれているわずかな量でも、じんましん、斑状出血(柴斑病)など、様々な症状を引き起こす可能性があります。

遺伝毒性と発がん性の懸念

発がん性と先天異常については研究結果は微妙であり、現在のところ陰性とされていますが、完全に否定されているわけではありません。

2013年には欧州食品安全機関(EFSA)が、マウスを用いたコメットアッセイ(DNA損傷の電気泳動解析法)での陽性所見について評価しています。その結果、現時点でのデータだけでは赤色40号の安全性に関する結論を変更するには不十分とされました。

日本での安全性評価

日本では、赤色40号が微量であれば、1日許容摂取量と比較して安全性には問題ないとの見解もあります。しかし、食品添加物としての使用は認められていません。

輸入食品と赤色40号の問題

日本では赤色40号を含む輸入食品が市場に流通するケースがあります。これには以下のような状況が考えられます:

誤って日本向け製品に使用されるケース

製造工場において、日本では指定外であるが現地では問題なく使用できる添加物を、日本向け製品に誤って使用してしまうケースがあります。

例えば、通常監視の一環として食品販売店から収去されたグミキャンディから、表示に記載のない赤色40号が検出された事例がありました。調査の結果、本来日本向け仕様では使用しないはずだったものが、製造時の人為的なミスにより誤って使用されていたことが判明しています。

輸出用途での使用

日本国内でも、海外向けの輸出製品には赤色40号を使用することがあります。赤色40号アルミニウムレーキ(顔料タイプにしたもの)は主に焼菓子の「赤色」として使用されることがあります。

消費者としての注意点

合成着色料を含む食品に関して、消費者として知っておくべきポイントをまとめました。

表示をチェックする習慣を

輸入食品を購入する際は、特に成分表示をよく確認することが重要です。日本で認可されていない添加物が含まれている可能性があります。

子どもへの影響に注意

特に子どもの場合、合成着色料の摂取には注意が必要です。子どもの行動や注意力に影響を与える可能性が指摘されているためです。

合成着色料の蓄積リスク

化学物質の中には体から排出されず蓄積していくものもあります。幼少期から継続的に摂取し続けた場合の長期的な影響については、まだ十分に解明されていない部分もあります。

まとめ:赤色40号と私たちの食生活

赤色40号は日本では食品添加物として認可されていませんが、アメリカなど海外の食品には使用されていることがあります。輸入食品を購入する際は表示をよく確認することが大切です。

合成着色料の規制は国によって大きく異なり、日本、アメリカ、ヨーロッパでそれぞれ異なる基準が設けられています。これは各国の食品安全に対する考え方や歴史的背景の違いも反映しています。

健康に配慮した食生活を送るためには、添加物の情報を理解し、自分自身で選択していくことが重要です。特に子どもや敏感な体質の方は、合成着色料の摂取には注意が必要かもしれません。

食品の色鮮やかさに惹かれがちですが、天然由来の着色料を使用した製品を選ぶなど、より自然に近い食品を意識して選ぶことも一つの選択肢です。

参考情報:
Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/1a27ed6e5c7dd4c6d6c12d3c6d9aa75ba33e03bf
Women’s Health https://www.womenshealthmag.com/jp/wellness/a63795731/food-dye-additives-united-states-vs-europe-20250303/
note「着色料について|加賀藩御用菓子司 森八|中宮千里」 https://note.com/morihachi_8/n/n2002313056f7

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