食用色素「赤色40号」の構造式と特性を徹底解説!

食品


赤色40号(アルラレッドAC)は、私たちの身近な食品や飲料に使われている赤色着色料です。今回は、この色素の化学構造や特性について詳しく解説します。清涼飲料水や駄菓子など、様々な食品に使われているこの色素の正体を知ることで、食品添加物への理解を深めましょう。

赤色40号とは?基本情報と特徴

赤色40号は正式名称を「アルラレッドAC (Allura Red AC)」といい、食用タール色素に分類される合成着色料です。日本では通称「赤色40号」と呼ばれていますが、海外では「FD&C Red No.40」や「E129」、「Food Red 17」としても知られています。

この色素は1971年にAllied Chemical Corporationによって開発され、その名前の由来となりました。現在では世界中で広く使用されており、1980年の時点で年間生産量が230万キログラムを超えるほど人気の着色料です。

化学的には以下のような特性を持っています:

  • 分子式:C18H14N2Na2O8S2
  • 分子量:496.42 g/mol
  • CAS登録番号:25956-17-6
  • 外観:赤色~暗赤褐色の粉末
  • 融点:300℃以上

赤色40号の化学構造式の詳細

赤色40号は化学的には「6-ヒドロキシ-5-[(2-メトキシ-5-メチル-4-スルホフェニル)アゾ]ナフタレン-2-スルホン酸ジナトリウム」という長い名前で表されるアゾ染料です。

この化合物の構造的特徴としては:

  • アゾ基(-N=N-)を含むモノアゾ色素である
  • 分子内に2つのスルホン酸ナトリウム基(-SO3Na)を持つ
  • ナフタレン環とベンゼン環が含まれる
  • メトキシ基(-OCH3)とメチル基(-CH3)を含む

製造方法としては、「4-アミノ-5-メトキシ-2-メチルベンゼンスルホン酸のジアゾ化と、6-ヒドロキシナフタレン-2-スルホン酸のカップリング」という化学反応によって合成されます。

赤色40号の溶解性と化学的性質

赤色40号の大きな特徴は、pHによって溶解性が変化することです。これは構造式中の-SO3Na(スルホン酸ナトリウム基)に起因しています。

アルカリ性条件下では、この化合物は-SO3- + Na+のようにイオン化され、水によく溶けます。一方、酸性条件下では-SO3Hの形態をとり、イオン化しにくくなるため水への溶解度が低下します。

溶液中での特性:

  • 中性および酸性条件下では赤色を示す
  • アルカリ性条件下では濃い赤色を示す
  • 水溶液での最大吸収波長は約504nm
  • 水への溶解度は22g/100ml(25°C)と非常に高い

また、この色素は以下のような安定性を示します:

  • pH 3~8の範囲では安定
  • 光に対して非常に良好な安定性
  • 酸化・還元に対しては弱い
  • 熱に対しては良好な安定性
  • 多量のビタミンCや糖と反応する可能性がある

食品への利用と用途

赤色40号は日本を含む世界中で食品添加物として広く使用されています。主な用途は:

  • 清涼飲料水(特に赤色系の飲料)
  • 駄菓子や一般的な菓子類
  • ゼリーやプリングなどのデザート
  • アイスクリーム
  • シリアル
  • ジャムやトッピング

食用色素としての特徴は:

  • 「真赤色」を出すのに適している
  • 食用色素の中では耐光性が高い
  • 輸出製品向けによく使用される

また、食品だけでなく医薬品(錠剤の識別用など)や化粧品の着色にも利用されています。

赤色40号の安全性と規制

赤色40号は世界各国で食品添加物として認可されていますが、いくつかの懸念も指摘されています。

2007年に英国食品基準庁(FSA)は、赤色40号を含む複数の合成着色料と保存料の安息香酸ナトリウムを同時に摂取した場合、注意欠陥・多動性障害(ADHD)との関連が見られる可能性を指摘し、これらの色素を避けるよう勧告しました。

一方、2008年に欧州食品安全当局(EFSA)は同じ研究報告を評価し、観察された影響の臨床上の意義が不明であることなどを理由に、一日摂取許容量(ADI)を変更する根拠にはならないとしています。

また、マウスを使った研究では:

  • 慢性的な暴露が腸障害への感受性を高める可能性
  • DNAに損傷を与える可能性
    が示されています。

日本では厚生労働省が認可した食品添加物であり、使用基準に従って適切に使用されています。

まとめ

赤色40号(アルラレッドAC)は、その鮮やかな赤色と安定性から、世界中で広く使用されている合成着色料です。化学構造はアゾ基を含む比較的複雑なもので、pH条件によって溶解性が変化するという特性を持っています。

食品業界では清涼飲料水や菓子類に広く使用されており、その特徴的な赤色は多くの商品で見ることができます。安全性については一部懸念が示されていますが、各国の規制機関によって使用が認められており、適切に使用する限りは問題ないとされています。

食品添加物の世界は奥深く、私たちの日常生活に密接に関わっています。こうした添加物の特性を理解することで、食品選びの参考にしていただければ幸いです。

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