週に二回の燃えるごみの日、生ごみを出す度に「もっとエコな方法があるのでは?」と考えたことはありませんか?木製コンポストを自作すれば、生ごみの量を大幅に減らせるだけでなく、栄養たっぷりの堆肥も手に入ります。材料費は1000円から3000円程度で済み、DIY初心者でも簡単に作れるのが魅力です。この記事では、自宅で木製コンポストを作る方法を詳しく解説します。
木製コンポストの基本と種類を知ろう
コンポストのサイズと容量の決め方
木製コンポストを作る前に、まずは適切なサイズを決めることが大切です。一般的な家庭では、一日に出る生ごみは約500gと言われています。この量に対応するためには、30L程度の容量が必要になります。具体的なサイズの目安としては、30cm×30cm×40cmで約36Lの容量になります。これは一般家庭の生ごみ処理能力として十分な大きさです。
自分の家庭から出る生ごみの量や設置できるスペースに合わせて、コンポストのサイズを決めましょう。例えば、30cm四方のコンポストで十分な場合でも、余裕を持って35$301C40cm程度のサイズにすると安心です。
様々なコンポスト方式を知る
木製コンポストには様々な方式があります:
- 底板なし式:土壌と直接つながることで微生物の活動が活発になり、分解が促進されます
- 高倉式コンポスト:分解が早く、匂いも少なく、コンパクトに処理できる方法
- キエーロ:片流れ屋根と風通しの良い構造で太陽熱を利用する方式
- ラザニア方式:生ごみと落ち葉や草などを層状に重ねる方法で、混ぜ返す必要がない
それぞれの方式には特徴がありますが、初心者には底板なしの単純な箱型が作りやすく、メンテナンスも比較的簡単です。
木製コンポストDIYの材料と道具
必要な材料
標準的な木製コンポスト(約36L)を作るための材料例:
- 杉の貫板(T13mm×W90mm×L1820mm)5枚(約980円)
- 杉の角材(T24mm×W30mm×L1820mm)2本(約316円)
- 木ネジ(30mm程度)約20本
- 防腐・防虫処理用の塗料(柿渋など自然素材がおすすめ)
より本格的に作る場合は、以下の材料も検討してください:
- 蝶番(蓋を取り付ける場合)
- 透明な波板(太陽熱を利用する場合)
- 金網(害獣対策に)
必要な道具
- インパクトドライバー(ビスを打ち込むため)
- のこぎり(電動ノコギリがあればより作業が楽に)
- 定規・メジャー
- 鉛筆(マーキング用)
- クランプ(あれば便利)
木製コンポストの作り方手順
設計図の作成
木材を無駄なく使うためには、事前に設計図を作っておくことが大切です。ホームセンターで販売されている6フィート(1820mm)の木材を効率よく使うことを考えましょう。
例えば、1820mmの板を5等分すれば約364mmの板が5枚取れます。これを基本サイズとして箱型のコンポストを設計できます。36cm四方で高さ45cm程度のコンポストなら、容量は約54Lになり、一般家庭に十分な大きさです。
木材のカット
木材のカットはホームセンターでも依頼できますが、自分でカットする場合は以下の手順で行います:
- 1820mmの貫板5枚を束ねて、クランプでしっかり固定
- 電動ノコギリなどで5等分(364mm×5)にカット
- 角材は設計に合わせて必要な長さ(例:500mm×4本、蓋の取手用320mm×2本)にカット
- 角材の片方を尖らせておくと土に刺しやすくなります
防腐・防虫処理
屋外で使用するコンポストは、防腐・防虫処理をしておくと長持ちします。自然由来の柿渋を塗るだけでも効果があります。柿渋は水のような液体で塗りやすく、10分程度で25枚の板材に塗ることができます。
塗装以外にも、防腐対策として以下の方法があります:
- 木材を炙って表面を炭化させる
- 石の上に設置して直接地面に触れないようにする
組み立て手順
- 側面板を互い違いに合わせていく
- 内側に角材を当て、板側から角材側へネジ留め
- まず一段目の4面を全てネジ留め
- 上に段を重ねていき、各側面の板をネジ留め
- 蓋を作る場合は、板を角材にネジ留めして作り、本体に蝶番で取り付け
ポイント:
- 木材は完全に真っ直ぐではないことが多いので、組み立て時にはゆがみに注意する
- ネジを打つ位置を事前に決めて、ドリルで穴を開けておくとラクに作業できる
- 二人で作業すると片方が押さえてくれるので効率的
コンポストの設置と使い方
設置場所の選び方
コンポストの効果を最大限に発揮するには、設置場所が重要です:
- 日当たりが良い場所(太陽熱による分解促進)
- 風通しの良い場所(嫌な臭いを軽減)
- 土の上に直接設置(底板なしタイプの場合)
- 家からあまり遠くない場所(頻繁に使うため)
基本的な使い方
- コンポスト内に黒土を入れる
- 土に20cmほどの深さの穴を掘る
- 細かく砕いた生ごみを投入(500g程度)
- 適量の水をかける
- 生ごみが完全に隠れるように乾いた土をかけてフタをする
- 場所を変えて同じ作業を繰り返す
投入できるもの・できないもの
投入できるもの:
- 野菜や果物の皮
- コーヒーかす
- 茶がら
- 魚の骨(小さいもの)
投入できないもの:
- 卵の殻・貝殻
- 玉ねぎの外側の皮
- 豆類のさやの筋など繊維質の強いもの
分解にかかる時間
生ごみの分解にかかる時間は季節によって異なります:
- 夏・春・秋:約1$301C2週間
- 冬:約2$301C3週間
木製コンポストの利点と工夫
市販品との比較
自作木製コンポストのメリット:
- コスト面:市販のプラスチック製(約5,000円)や木製(約28,000円)に比べて大幅に安い
- カスタマイズ:自分の庭や生活スタイルに合わせたサイズや形状にできる
- 環境負荷:廃材を利用すれば、さらにエコ
- 手入れのしやすさ:自分で修理や改良が容易
長持ちさせるための工夫
木製コンポストをより長く使うためのポイント:
- 防腐剤を塗る(自然素材の柿渋などがおすすめ)
- 木材を炙って表面を炭化させる
- 石の上に設置して直接地面に触れないようにする
- 内側に段ボールを敷き詰める
- 定期的にメンテナンスする
2台使いのメリット
コンポストを2台用意すると、より効率的に使えます:
- 一台に生ごみを入れ続けると完全分解しないため、交互に使うことで十分な熟成期間が確保できる
- 冬場など分解が遅くなる時期や調子が悪くなった時のバックアップになる
- 一台は新鮮な生ごみ投入用、もう一台は堆肥熟成用として使い分けられる
まとめ:木製コンポストで始める循環型生活
木製コンポストの自作は、生ごみ処理という日常的な課題を解決するだけでなく、環境への負荷を減らし、自家製の良質な堆肥を作る喜びも味わえる素晴らしい取り組みです。材料費も1,000円程度からと低コストで始められるのも魅力です。
サイズや形状は自由にカスタマイズできるので、自分の生活スタイルや庭のスペースに合わせて最適なコンポストを作れます。木材の選び方から組み立て方、使い方まで、この記事を参考に、ぜひDIYコンポストにチャレンジしてみてください。
生ごみが宝物に変わる喜びを体験し、より環境に優しいライフスタイルを始めましょう。一日に出る生ごみ500gは年間で180kgにもなります。これだけの量のごみを削減し、さらに堆肥として再利用できることは、小さいながらも大きな環境貢献になるのです。
参考情報:
think-nature.net/archives/452 https://think-nature.net/archives/452
tennen.org/read_contents/15399 https://tennen.org/read_contents/15399
note.com/sustainably_jp/n/nf905994fd3e3 https://note.com/sustainably_jp/n/nf905994fd3e3

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