人生は一度きり。あなたが今感じている「やりたいこと」への衝動は、実は人生を豊かにする最も重要なサインかもしれません。多くの人が「もう43歳だから」「リスクが高いから」と躊躇している間に、時間だけが過ぎていく。しかし、本当に恐れるべきは失敗ではなく、挑戦しないことなのです。
行動しないことこそが最大のリスク
研究結果は明確に示しています。トーマス・ギロヴィッチとヴィクトリア・メドヴェクらの調査では、行動しなかったことに対する後悔は行動したことに対する後悔の2倍近くに上ることが判明しています。さらに重要なのは、「行動しなかったことに対する後悔は……行動したことに対する後悔よりも、長く尾を引く」という事実です。
「やって後悔」は強火だがすぐに消え、「やらなくて後悔」はとろ火だがいつまでも消えません。40歳の人たちを対象にした調査でも、心に抱いている後悔は「やったこと」よりも「やらなかったこと」が原因である場合が多く、これは日本、中国、ロシア、アメリカなど、どの国でも共通した結果となっています。
行動しないことは経済的、健康的、人間関係においても深刻なリスクをもたらします。継続的な学習やスキルアップを行っている人は、そうでない人に比べて昇進率が30%高いというハーバード大学の調査結果もあります。挑戦を避け続けることで自信が失われ、不安や鬱病のリスクが増大することも心理学の研究で明らかになっています。
「後悔回避バイアス」を乗り越える心理学
多くの人が行動を躊躇する背景には「後悔回避バイアス」があります。これは「もし失敗したらどうしよう」「別の選択肢を選んだ方が良かったんじゃないか」と後悔することを恐れるあまり、無難な選択に逃げてしまう心理傾向です。
しかし、このバイアスが強く働くと、どんな選択をしても「他の選択肢の方が良かったかも」と思ってしまいます。結果として、決断の前に迷うだけでなく、決断した後も後悔しやすくなる悪循環に陥ってしまうのです。
このバイアスを克服するためには、「すべての選択にはリスクがあるし、後悔することもある」と受け入れることが重要です。長期的な視点で考え、目先の不安や後悔ではなく、自分が本当に望む結果を考えて選択することで、後悔を減らすことができます。
43歳からでも遅くない!人生100年時代のチャレンジ精神
現在は「人生100年時代」と呼ばれ、従来の「教育・仕事・老後」という単純な3つのステージから「マルチステージ」という人生モデルへの転換が求められています。43歳は人生の折り返し地点どころか、まだまだ新しい挑戦を始めるのに最適な年齢なのです。
実際の成功事例を見ても、宇宙飛行士の若田光一さん(57歳)と古川聡さん(56歳)が国際宇宙ステーションでの長期滞在を決定したり、70代に入ってから大統領を目指す人もいます。日本には58歳でパソコンを買って、75歳でプログラミングに挑戦し、82歳でアップル社のカンファレンスで基調講演した方もいるのです。
40代からのセカンドキャリアに成功した事例では、42歳で大手百貨店を退職してアンティーク着物のネット販売業を始めた方が、「収入面でもはるかに恵まれ、生活の質が格段に向上した」と語っています。重要なのは「経営者・起業家」としてどうかということではなく、「あきらめず、自分の納得のいく人生を送っているか」どうかなのです。
行動力を高める具体的な戦略
環境整備が成功の9割
目標達成のために必要な努力は10~20%で、残りの80~90%は目標を達成しやすくするための環境を整えることが重要です。実際に望みを叶えている人たちに囲まれる環境を作ることで、考え方ややり方が自然とインストールされ、意志の力を使わなくても目標を達成できるようになります。
「人は、周りにいる5人の平均になる」という説があるように、私たちは好むと好まざるとにかかわらず周りの人から影響を受けます。よりよくなりたいと願うなら、まずは自分がなりたいと思う人たちの近くに行って、その人たちと長く過ごせる環境を整えることが重要です。
行動を促進する3つのステップ
1. 自分の確信を知る
日常生活で時間やお金をどのように使っているかを記録し、その使い方から自分の優先順位を明確にします。これにより、今何を大切にしているかが見えてきます。
2. 未来のイメージと接続する
理想の未来を具体的にイメージし、その未来を実現するために必要な行動を逆算して考えます。毎日どんな小さなステップを踏んでいくべきかを書き出してみましょう。
3. 成功者の行動を真似する
既に成功している人たちの行動や考え方を学び、実際に取り入れていくことで、自然と結果がついてきます。特に重要なのは、その人たちがどのようなあり方で人生を生きているのか、そしてどのようにお客様と接して満足させているかを知ることです。
死ぬ瞬間の5つの後悔から学ぶ
終末期医療の現場で明らかになった「死ぬ瞬間の5つの後悔」は、私たちに重要な教訓を与えてくれます:
- 自分に正直な人生を生きればよかった – 他人に期待された通りの人生を送らず、自分の幸せに責任を持つことが大切
- 働き過ぎなければよかった – 愛する人をどれだけ幸せにできたか、自分は好きなことにどれだけの時間を費やせたかが重要
- 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった – 正直に話すことで、以前よりずっと健全な関係を築ける
- 友人と連絡を取り続ければよかった
- 自分をもっと幸せにしてあげればよかった
これらの後悔はすべて「やらなかったこと」に関するものです。今からでも遅くありません。やりたいことがあるなら、それを実行に移す時です。
具体的な行動プラン
やりたいことリストの作成
まずは、できるだけたくさんのやりたいことを書き出しましょう。多くの人は一度に20~30個程度しか思いつきませんが、日常的に思い出しながら積み上げていくことで100個程度のリストを目指します。
次に、大項目・中項目に分けて整理し、定期的に見直しをしてブラッシュアップしていきます。やりたいことは様々な体験や出会いを通じて変化していくものだからです。
小さな一歩から始める
行動を促進するために最も効果的なのは、小さな一歩を踏み出すことです。一度にすべてを変えようとすると挫折する可能性があるため、10分の読書や1日5分の運動から始めるなど、少しずつ行動を取り入れていくことが大切です。
失敗を恐れないマインドセット
失敗は決して終わりではなく、新たな学びの始まりです。失敗から学ぶ最大の教訓は自己認識の向上であり、自分の限界や弱点を理解することで次回の挑戦に向けた準備ができます。失敗を通じて得られる知識やスキルは、どんな成功よりも強力な財産になります。
まとめ:今すぐ行動を始めよう
科学的な研究は明確に示しています。やらずに後悔する痛みは、やって失敗する痛みよりもはるかに大きく、長く続きます。43歳という年齢は、人生100年時代においてはまだまだ新しい挑戦を始めるのに最適なタイミングです。
行動力がある人の特徴として、責任感があり貢献意欲が高く、好奇心が旺盛で向上心があることが挙げられます。何より重要なのは、「こうした方がよさそう」と思ったら、あれこれと考える前にすぐに実行することです。
やりたいことがあるなら、会いたい人がいるなら、今すぐ行動を起こしましょう。たとえ上手くいかなくても諦めがつきますが、やらずに後悔していたら一生後悔しかない人生になってしまいます。あなたの人生はあなたが主人公です。後悔のない、充実した人生を送るために、今日から行動を始めませんか。
参考情報
- グロービス経営大学院「行動力がある人に共通する特徴と高める方法」 https://mba.globis.ac.jp/careernote/1286.html
- 東洋経済オンライン「やった後悔とやらない後悔のどちらが尾を引くか」 https://toyokeizai.net/articles/-/721867?display=b
- ロクプロ「チャレンジに年齢は関係ない。40〜60代からこそ挑戦を」 https://rokupro.net/blog/social/challenge/

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