経営者に必要不可欠な「やり抜く力」-成功への泥臭い道のり

経営者として真の成功を収めるために最も重要な能力は何か。それは「やり抜く力」に他なりません。華やかな事業戦略やマーケティング戦術も重要ですが、最終的に勝負を分けるのは、困難に直面しても諦めず、プライドを捨てて泥臭く実行し続ける力です。この記事では、経営者に必要な「やり抜く力」の本質と、それを身につけるための実践的なアプローチを探ります。

「やり抜く力」の正体とは何か

「やり抜く力」は英語で「グリット(GRIT)」と呼ばれ、ペンシルベニア大学のアンジェラ・ダックワース教授によって体系化された概念です。これは「長期的な目標のための情熱(passion)と粘り強さ(perseverance)を掛け合わせたもの」として定義されています。

日本には「七転び八起き」ということわざがありますが、まさにこれが「粘り強さ」を表す美しい表現だとダックワース教授も評価しています。しかし、粘り強さだけでは不十分で、自分がやりたいことへの「情熱」も必要なのです。

グリットは以下の4つの要素で構成されています:

  1. Guts(ガッツ):困難に立ち向かう「闘志」
  2. Resilience(レジリエンス):失敗してもあきらめずに続ける「粘り強さ」
  3. Initiative(イニシアチブ):自らが目標を定め取り組む「自発」
  4. Tenacity(テナシティ):最後までやりとげる「執念」

この「やり抜く力」こそが、経営者の実行力の核心部分を形成します。「経営者の実行力とは、会社の課題や不足を解消する力のことである」との定義がありますが、これは単なる思考や計画ではなく、具体的な行動と結果に結びつけてこそ価値があるのです。

泥臭い経営こそが企業を救う

ビジネスの世界は外から見ると華やかに映りますが、実際の経営現場は想像以上に泥臭いものです。泥臭い経営とは、表面的な成功ストーリーの裏にある日々の小さな決断と継続的な努力のことであり、消費者やメディアが注目しないところで行われる地道な仕事の蓄積です。

例えば、あるトゥモローゲートという企業に入社した社員は「キラキラどころかめちゃくちゃ泥臭い会社だった」と語っています。そこでは「ここまでやるか…というくらい努力するし、もういいんじゃないですか…と思うくらいまでこだわり抜く」姿勢が日常だったのです。

多くの企業で「泥臭い営業」が顧客開拓の基盤となっており、広告などのキラキラした施策だけでは顧客獲得が難しいのが現実です。ある建設業界向けにホームページを販売する会社では、営業担当者が1日300件以上、多い時には600件以上もの電話をかけ、中には1000件に挑戦する社員もいたそうです。

困難な時こそ真価を発揮する経営者

経営者は不測の事態にも慌てず、やり抜く力が求められます。2023年も突発的な危機が相次ぐ不確実な時代が続く中、難局に挑んで危機に歯止めをかけ、巨大企業をつくり直したリーダーたちがいます。

ブリヂストンのCEO石橋秀一氏は、就任時に会社が69年ぶりの最終赤字に転落していた状況から、わずか2年で売上高4兆円超、最終利益2600億円の黒字見込みまでに復活させました。彼は「課題を先送りしない、実行と結果にこだわる、将来への布石を打つ。そして、この3つを同時にやる」ことを肝に銘じた経営を行いました。

石橋氏は構造改革のメスを一気に入れ、2年半で世界に約160あった工場の約4割を閉鎖し、8000人の転籍も実行しました。激務から一時入院したにもかかわらず、病室から指示を出し会議に出続けたといいます。「財閥系でもなく、ケイレツにも属していない。誰も助けてはくれないから、しつこくやり抜く」という彼の言葉には、真の経営者の覚悟が表れています。

プライドを捨てることの重要性

経営者として成功するためには、変なプライドは捨てることが重要です。ある飲食店経営者は、「僕の店は飲食店」という変なプライドを持っていてイベントを取り入れなかったのですが、売上が下降してきたため一度試したところ大反響となり、「WhiteParty」という大きなイベントにまで発展しました。

また、SNSやオンラインサロン、クラウドファンディングなど新しいビジネスモデルに対して「SNSなんぞ」「オンラインサロンは宗教」「クラウドファンディングは乞食」などと言ってプライドを守ろうとした経営者たちは軒並み事業が行き詰まっています。逆に、40~50代の経営者でも早い段階から若者のSNS活用法を学び取り入れている人ほど、時代の流れに乗って成功しています。

本当に成功している経営者ほど「インスタのフォロワーの増やし方教えてください」「オンラインサロンの運営法教えてください」と、自分より若い世代や異なる分野の人から学ぶ姿勢を持っています。プライドを捨てて常に学び続ける人と、プライドを守って学ばない人との間には、ますます大きな格差が生まれています。

「やり抜く力」が成功を決定づける

成功するかどうかは、生まれ持った才能や環境によってのみ決まるのではありません。やり抜く力(グリット)が重要であり、それは大人になってからもトレーニングによって高めることができます。

ペンシルベニア大学心理学教授のアンジェラ・ダックワースの研究によれば、高い成果を出すために最も必要な能力は「成功するまであきらめずに続ける能力」だったのです。

多くの成功者の中には、キャリア初期の頃から才能に恵まれたライバルがいました。しかし、彼らは途中で挫折したり興味の対象が変わったりしていつのまにかいなくなるのが常です。最終的にその業界に残るのは、最初は才能があるように見えなかったとしても、一つのことを長年続けることができた人だけなのです。

「やり抜く力」を身につける方法

では、どうすれば「やり抜く力」を身につけることができるのでしょうか。ダックワース教授の研究によれば、以下の方法が効果的です:

  1. 興味があることに打ち込む
  2. 失敗を恐れずチャレンジし続ける(挑戦せざるを得ない環境をつくる)
  3. 小さな成功体験を積み重ねる
  4. 「やり抜く力」がある人のいる環境に身を置く

特に「小さな成功体験を積み重ねる」ことは重要です。東京五輪の女子ボクシング金メダリスト、入江聖奈選手は小学校三年生から22歳まで、一日も欠かさずパターントレーニングを行い続けています。毎日欠かさずに練習を行い習慣化したことで、世界チャンピオンになったのです。

また、「やり抜く力がある人のいる環境に身を置く」ことも効果的です。周囲に粘り強く目標に向かって努力する人がいると、自然とその姿勢を学ぶことができます。

今すぐ行動を起こすことの重要性

大切なのは、今すぐ動くことです。刺激を受けて「何かをしなければ」と感じる人は大勢いますが、3日もすればその焦燥感は忘れて元の生活に戻ってしまうものです。

「お金さえあれば〇〇を買います」「時間さえあれば〇〇に行きます」という条件付きの思考は、口先だけで実行が伴わない典型的なパターンです。このような思考ではいつまでたっても実行は伴いません。

代わりに「〇〇を買うために絶対にお金を貯める!!」「〇〇に行くために絶対に時間を作る!!」という積極的な思考が必要です。実行力を高めるには、実行するための条件を片っ端から整える姿勢が重要なのです。

実行力がなければ会社は成長しない

経営者にとって、「やり抜く力」は単なる個人の資質ではなく、会社の成長に直結する能力です。経営者の実行力は会社の成長に大きな影響を及ぼし、特に小さな会社ほど、経営者の実行力で会社の成長が決まります。

経営者が正しい現状認識と目標設定を行い、経営改善計画を策定し、組織の力を一点に集中させる。そして経営者自身が先頭に立って実行し、検証と修正のサイクルを回して定着させる。これが会社の成長につながる実行力の本質です。

会社の成長は経営改善の成果で決まりますが、中小企業においては、その推進力も成果も、間違いなく経営者の実行力が絶対条件となります。経営者の実行力を高めなければ、会社が成長することはないのです。

まとめ:泥臭く実行し続ける経営者こそが成功する

経営者にとって最も重要な能力は「やり抜く力」です。華やかな戦略や綺麗事ではなく、プライドを捨てて泥臭く細かな成功を積み重ねていける人は確かに少ないでしょう。しかし、そのような実行力を持つ経営者は、どんな困難にも打ち勝ち、必ず成功への道を切り開いていくことができます。

実行力のある経営者の会社がグングン成長し、実行力のない経営者の会社が衰退していく状況を目の当たりにした経営者は少なくないはずです。あなたも今日から「やり抜く力」を意識し、一歩一歩着実に目標に向かって進んでいきましょう。

どんなに優れた経営改善プランがあっても、実行の伴わないプランは絵に描いた餅に過ぎません。真の経営者は、困難に立ち向かい、失敗しても諦めず、自ら目標を定め、最後までやり抜く力を持っています。それが「やり抜く力」の本質なのです。

参考情報

経済産業省 https://www.meti.go.jp/
日本経済新聞 https://www.nikkei.com/
Harvard Business Review https://www.dhbr.net/

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