東京メトロがピアスOK!企業の身だしなみルール緩和の最新トレンド


東京メトロが2025年5月から駅社員や乗務員の身だしなみルールを大幅に緩和しました。ピアス着用が可能になるなど、企業の多様性尊重への取り組みが注目を集めています。なぜ今、大手企業が次々とこうした方針転換を行っているのでしょうか?

東京メトロの身だしなみルール緩和の内容

東京メトロは2025年5月1日より、地下鉄の駅で制服着用で勤務する社員や乗務員の身だしなみルールを改正しました。この改正は、寒暖差が激しい昨今の気候変動や時代の変化に柔軟に対応するため、社員が快適に働ける環境を整備することが目的です。

主な改正内容

東京メトロの身だしなみルール緩和には、次のような具体的な変更点があります:

  • 夏制服の着用期間拡大: 従来の「5~10月」から「4~11月」へと拡大
  • ネクタイの着用: 原則着用から「任意」へ変更
  • 髪色の規定緩和: より明るい色(JHCA色見本レベルスケール11番以下)まで許可
  • 装飾品の着用: 業務に支障のない範囲でシンプルなものを1点認める
  • 靴の選択肢拡大: 革靴やローファーだけでなく、暗色系のスニーカーも可能に

特に注目すべき点は、男女別の基準を撤廃したことです。これにより、男性社員もピアスを着用したり、肌なじみの良い色のマニキュアを使用したりすることが可能になりました。東京メトロは「基準の範囲内で信頼される身だしなみを、自ら選べるようになった」と説明しています。

広がる企業の身だしなみ基準緩和の波

東京メトロに限らず、多くの企業で身だしなみ基準の緩和が進んでいます。JR東日本ホテルズも同様に2025年4月からビジュアルスタンダードを緩和しました。

JR東日本ホテルズの事例

JR東日本ホテルズでは、「JR東日本ホテルメッツ」「ホテルドリームゲート舞浜」「ホテルB4T」の3ブランド35施設で身だしなみ基準を緩和しています。主な変更点は以下の通りです:

  • ヘアカラー: 男性の染髪禁止から、カラースケール12番までのブラウン系を許可
  • ヘアスタイル: 細かい規定から「清潔感ある印象」という大枠へ
  • 爪・ネイル: 色やデザインの許容範囲を拡大
  • メイク: 性別を問わない基準に変更
  • 名札表記: フルネームからイニシャル表記へ変更

西鉄ストアの大胆な改革

株式会社西鉄ストアも2024年4月から身だしなみ基準を大幅に緩和しました。同社は「多様性ある社会実現に向けて従業員の価値観や個性を尊重し、従業員が自分らしく輝ける職場環境づくり」を掲げています。

変更内容は以下の通りです:

  • 髪色: 自由
  • 髪型: 自由(長髪はまとめる)
  • ピアス: 耳のみ1個まで密着型を許可
  • ネイル: 付け爪以外は可能(ナチュラル系)

JR九州ホテルズの取り組み

JR九州ホテルズも2024年8月から身だしなみルールを緩和しています。同社は「自由な発想で楽しく働ける環境づくり、多様性を認めあう企業風土の醸成」を目的としています。

特筆すべき点として、男女別ルールを撤廃し、ジェンダーレスの観点を重視していることが挙げられます。

なぜ今、身だしなみルールの緩和が進むのか

企業が身だしなみルールを緩和する背景には、いくつかの要因があります。

多様性尊重の社会的要請

一人ひとりの個性や多様性を尊重する社会的な価値観の変化が大きな要因です。性別に関係なく個人の選択を尊重することで、より包括的な職場環境を作る動きが強まっています。東京メトロもJR東日本ホテルズも「多様性尊重」を明確に打ち出しています。

人材確保の競争

人材不足が深刻化する中、働きやすい環境を整えることは人材確保の重要な戦略となっています。西鉄ストアのプレスリリースには「多様な人財の採用力強化」が目的として明記されており、JR九州ホテルズも同様の狙いを持っています。

働きやすさの向上

気候変動への対応や柔軟な働き方の実現も重要な要素です。東京メトロの夏制服期間延長やネクタイ任意化、スニーカー着用許可などは、社員の快適さを優先した改革です。

国際化への対応

JR九州ホテルズは「様々な外国籍従業員も活躍しており、個々の多様性を認め合うことで、外国人であっても働きやすく、多様な人財が集まる企業風土の醸成」を目指しています。グローバル化が進む中、国際基準に合わせた職場環境の整備も進んでいるのです。

職場でのピアスはどこまでOK?実用的なポイント

身だしなみルールが緩和されているとはいえ、TPOを考えた選択が重要です。職場でピアスを着ける際のポイントをまとめました。

職場別の傾向

職種や業界によって、ピアスの許容範囲は異なります:

  • オフィスワーク: 比較的自由度が高く、派手すぎないものであれば問題ないケースが多い
  • 接客業: ブランドイメージによって異なるが、アパレルや美容業界はむしろファッション性を重視
  • 飲食業: 異物混入防止のため厳しい規定があることが多い
  • 営業職: 顧客との信頼関係構築のため、控えめなデザインが好ましい

おすすめのピアスデザイン

仕事用ピアスを選ぶ際のポイントは:

  • 小ぶりなスタッドピアスが無難
  • フープピアスは直径15mm以下の小さめサイズ
  • シンプルで主張しすぎないデザイン
  • アレルギーの出にくいサージカルステンレス素材

興味深いことに、東京メトロには公認のピアス・イヤリングも存在します。2019年に販売された9路線のシンボルマークをモチーフにしたアクセサリーは、クラウドファンディングで目標額をわずか1週間で達成した人気商品でした。

身だしなみルール緩和の今後

企業の身だしなみルール緩和の流れは今後も続くと予想されます。多様性の尊重や働きやすさの向上、人材確保の観点から、より柔軟な基準への移行が進むでしょう。

一方で、「安全」「清潔感」「不快感の回避」といった基本原則は各社とも堅持しています。JR東日本ホテルズの「お客さまに対する『安全確保』『清潔感』『不快感の回避』を基本」という方針や、東京メトロの「安心・安全・信頼という運輸現業社員の基本的な考え方は今までと変わらず」という姿勢は、ルール緩和の中でも変わらない企業の責任を示しています。

変化する社会と企業の対応に注目しながら、私たち自身も時代に合った身だしなみの在り方を考えていく必要があるでしょう。

参考情報:
Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/pickup/6537606
東京メトロ https://www.tokyometro.jp/news/2025/220601.html
PR TIMES https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001715.000030117.html

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