マイナ免許証の導入1ヶ月で見えてきたメリットと課題点


マイナンバーカードと運転免許証を一体化した「マイナ免許証」の運用が始まってから約1ヶ月が経過しました。警察庁の発表によると、2025年4月末時点での全国のマイナ免許証保有者数は40万2,623人に達し、新規取得や免許更新者の約2割弱がこのデジタル免許証を選択したことが明らかになっています。今回は、この新しい制度の現状と、利用する際のメリット・デメリットについて詳しく解説します。

マイナ免許証とは?基本情報と現在の普及状況

マイナ免許証は、マイナンバーカードのICチップに運転免許証の情報を記録することで、マイナンバーカードを運転免許証として利用できるようにしたものです。2025年3月24日に運用が開始され、従来の運転免許証を持つか、マイナ免許証に変更するか、両方併用するかを選択できます。

警察庁の発表によれば、マイナ免許証保有者のうち、マイナ免許証だけの保有者は13万9,005人、従来の免許証と2枚保有する人は26万3,618人で、約65%が「2枚持ち」を選択しています。更新者の17%、新規取得者では10%がマイナ免許証を希望したとのことです。

「一定の関心はあると思っている。引き続き制度やメリットを分かりやすく周知したい」と警察庁の担当者はコメントしています。

マイナ免許証の5つの主なメリット

1. 住所変更手続きの簡素化(ワンストップサービス)

マイナ免許証のみを持つ場合、本籍・住所・氏名及び生年月日に変更が生じた場合でも、警察への届出は不要となります。これまでは市区町村役場と警察の両方で手続きする必要がありましたが、市区町村への届出のみで完結するようになりました。

2. 更新時講習のオンライン化

マイナ免許証を持つ優良運転者と一般運転者は、運転免許証の更新時に受講する講習をオンラインで受けられるようになります。自宅など好きな場所で好きな時間に講習を受講でき、更新にかかる時間も短縮されます。ただし、講習後は運転免許センターなどに来場して視力検査や写真撮影などの手続きが必要です。

3. 更新手数料の値下げ

マイナ免許証のみを選択した場合、更新手数料が従来の2,850円から2,100円に値下げされます。物理的な運転免許証の作成事務作業が減るため、コストが削減されるのです。

4. 住所地以外での運転免許証更新の迅速化

お住まいの都道府県以外で行う運転免許証の更新手続きが迅速化されます。マイナ免許証のみの更新であれば、即日で更新手続きが完了します。また、更新申請期間も「更新期間初日」から「免許証等の有効期間の末日まで」に延長されます。

5. 持ち物の削減

運転免許証保有者で、日頃からマイナンバーカードを携帯している方は、マイナ免許証にすることで、運転の際に1枚のカードだけを持ち歩けばよくなります。

マイナ免許証の活用における注意点

券面に情報が表示されない問題

マイナ免許証の最大の課題は、運転免許証の内容がカードの券面上に表示されないことです。免許情報を確認するには、マイナポータルにログインするか、「マイナ免許証読み取りアプリ」を利用する必要があります。

これにより、本人確認書類として運転免許証を使用する場面(古書店やリユースショップでの売買、銀行での新規取引など)で不便が生じる可能性があります。

レンタカー利用時の注意点

JR駅レンタカーなど多くのレンタカー会社では、マイナ免許証での利用は可能ですが、手続きに時間がかかる場合があります。

利用者自身のスマートフォン等でマイナポータルにログインするか、マイナ免許証読み取りアプリを使って免許情報を表示する必要があります。多くのレンタカー店舗ではマイナ免許証の情報を読み取る端末が用意されていないため、自分で情報を表示できない場合は貸出しができないこともあります。

また、現金支払いの場合は、マイナンバーカードに加えて、住所または本人確認ができる書類の提示が必要になることもあります。

マイナンバーカードの有効期限に注意

マイナ免許証を利用する場合、マイナンバーカードの有効期限にも注意が必要です。現行のシステムでは、マイナンバーカードを更新しても運転免許の情報は引き継がれないため、カードを更新すると一体化の手続きをやり直す必要があります。

警視庁によれば、システムの改善は2025年秋頃の予定とされています。そのため、マイナンバーカードの有効期限が近い方は、更新手続きを済ませてからマイナ免許証を取得するか、2枚持ちを検討することが推奨されています。

マイナ免許証の選択傾向

FNNの取材によると、免許センターで聞き取り調査をした12人中、「2枚持ち」と答えた人は2人、「免許証のみ」と答えた人は7人、「マイナ免許証のみ」を選ぶという人はわずか3人という結果になりました。また、自動車メーカーのホンダが行ったアンケートでも「マイナ免許証に一体化する」という人は29.1%にとどまっています。

多くの人がまだ様子見の状態であることが伺えます。「紛失が怖い」「メリットがよくわからない」といった声もあります。

まとめ:あなたに合った選択は?

マイナ免許証は、住所変更手続きの簡素化やオンライン講習の実現など、便利な機能を備えています。一方で、券面に情報が表示されないことによる本人確認の困難さや、レンタカー利用時の手間など、現時点ではいくつかの課題も存在します。

専門家は「過渡期ですよ。まだ不便が残っていますが、5年後、10年後には早く取れる、全ての所で受け入れる、そういう制度になりますから、いずれはみんな持つようになると僕は思います」と指摘しています。

マイナ免許証の導入は任意であり、3つのパターン(従来の免許証のみ・マイナ免許証のみ・両方の2枚持ち)から選択できます。自分のライフスタイルや使用シーンを考慮して、最適な選択をすることが重要です。

参考情報

マイナ免許証はデジタル社会の進展を象徴する新しい制度です。今後も継続的な改善が期待される中、賢く活用するための情報収集を続けていきましょう。

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