管理職として評価されていますか?実は周囲からは「仕事ができない」と思われているかもしれません。識学の安藤広大氏によれば、管理職の能力を最も端的に表すのが「意思決定力」です。この記事では、仕事ができない管理職の特徴と、特に評価を下げる「意思決定の遅さ」について詳しく解説します。自分自身のマネジメントスタイルを見直し、真のリーダーへと成長するためのヒントをお届けします。
仕事ができない管理職の共通点
管理職になると、プレイヤーからマネージャーへの意識転換が求められます。しかし、この転換がうまくいかず、周囲から「仕事ができない」と評価される管理職には、いくつかの共通した特徴があります。
コミュニケーション不足の問題
仕事ができない管理職に多いのが、コミュニケーション不足です。部下の声を聞かず、自分の考えだけで進めてしまうことで、チームの信頼を失ってしまうことが多いです。このような管理職の下では、部下が報告や相談をしづらい雰囲気が生まれ、チーム全体の士気低下につながります。
自己中心的な考え方
管理職の役割は、チーム全体を見渡し、メンバー一人ひとりが最大限の力を発揮できるようにすることです。しかし、仕事ができない管理職は、自分中心に物事を考える傾向があります。具体的には以下のような特徴が見られます:
- 自分の成功や評価を最優先に考える
- 部下の頑張りや成果を正当に評価せず、自分の手柄にする
- 困難な状況では、自分の責任を回避し、部下に責任を押し付ける
部下に仕事を任せられない
上司が部下に過剰に気を遣っていることが理由で仕事を任せられていないこともあります。例えば部下の業務を圧迫してしまうことに心苦しさを感じて仕事を頼めなかったりするケースがあります。しかし、このような状態では部下が育たず、チーム全体の成長に悪影響を及ぼします。
ワースト1の特徴:迅速な意思決定ができない
安藤広大氏によれば、管理職として「仕事ができない」と思われる最大の特徴は、「迅速に意思決定できないこと」です。多くの管理職は、意思決定に時間をかければかけるほど良い決断ができると錯覚していますが、実際はその逆なのです。
情報収集にこだわりすぎる落とし穴
どんなに情報収集を頑張っても、意思決定の材料が100%揃うことはなかなかありません。それにもかかわらず、完璧な情報を求めて決断を先延ばしにする管理職は多いです。こうした姿勢は、チームの業務進行を遅らせるだけでなく、部下からの信頼も失わせます。
安藤氏は、「情報収集やチーム内の意見集約にダラダラと時間をかけている管理職を見て、部下は「あ、この人は仕事ができないな」と思っている」と指摘しています。
合意形成にこだわる誤り
「部下はどう思っているだろうか」ということを気にしすぎる必要も、全員が納得するまで話し合う意味もありません。なぜなら、評価者は「外」にいるからです。つまり、上司やお客様こそが本当の評価者であり、部下の意見に振り回されることは本末転倒なのです。
迅速な意思決定の重要性
意思決定力は、特に管理職にとって非常に重要な能力です。現代のビジネス環境では、迅速に意思決定を行うことが求められる場面が多々あります。
組織への好影響
速やかな判断をすることで、リーダーとしての信頼性が高まり、チームメンバーは安心して業務に集中することができます。また、意思決定が早ければ早いほど、評価・フィードバックを受ける機会も増え、必要な修正を加えていくことができます。
仕事の効率化
迅速な意思決定は、時間の節約や業務の流れのスムーズ化につながります。判断が遅れると、時間の無駄が生じたり、他のメンバーの不安を招いたりする可能性もあります。
パーフェクトな意思決定の秘訣
安藤広大氏によれば、パーフェクトな意思決定とは「硬い氷と柔らかい水、両方のしなやかさを併せ持つ意思決定ができる状態」を指します。つまり、状況に応じて柔軟に対応しながらも、必要な時には断固とした態度を取れることが重要なのです。
華麗なる修正の重要性
安藤氏は、正しい意思決定とは「決定後の修正を恐れずに迅速に対応すること」だと述べています。ここでのポイントは以下の2点です:
- 修正を恐れないこと
- 迅速に行動すること
完璧な情報がない状況でも、仮説を立てて行動することが重要です。安藤氏は、これを「ラスト10点」の概念で説明します:
- 90点までは経験や知識で対応可能
- 残りの10点は勘に頼らざるを得ない
- この10点に時間をかけすぎず、仮説を立てて行動することが重要
意思決定力を鍛える方法
意思決定力を鍛えるためには、いくつかの具体的な方法があります。
目的を明確にする習慣
何かを決める際には、その決定がどのような目的に基づいて行われるのかをしっかりと確認することが必要です。目的がはっきりしていれば、選択肢の中から最も適したものを選び出すことが容易になります。
迷った時には、もう一度「目的はなんだったのか?」に立ち戻ることが重要です。これにより、本質からブレない意思決定ができるようになります。
日常から意思決定の練習を
意思決定練習の期間を設定し、日常的に小さな決断を意識的に行うことも効果的です。例えば、ランチメニューを決める時間を30秒と決めるなど、身近なところから始めることができます。
複数の情報を参照する習慣
一つの情報源だけでなく、複数の情報を参照することで、より多角的な視点を持つことができます。また、信頼できる人の意見を聞くことも、自分が見落としていた視点を得るのに役立ちます。
管理職の意識改革の重要性
管理職の意識改革は、企業の成長戦略を支える重要な要素です。しかし、A社の失敗事例にあるように、管理職層が自身の意識を変えることなく、部下が変わることだけを期待していては、真の改革は実現しません。
管理職自身が変わり、迅速な意思決定ができるようになることで、部下も安心して新たな施策に取り組むことができるのです。
修正を恐れない文化づくり
意思決定のミスを認めず放置することが最も危険です。安藤氏は、「前言撤回を堂々とする」ことの重要性を強調しています:
- 真面目で優秀な人ほどミスを隠したくなる
- しかし、ミスを認め、修正することで前進できる
- 組織としては、個人を責めない文化を作ることが重要
人は時間とともに考えを変えるものです。過去の発言と現在の意見の矛盾を過度に批判することは、閉塞的な状況を生み出します。
まとめ:管理職としての成長への道
管理職として「仕事ができる人」になるためには、迅速な意思決定力を身につけることが何よりも重要です。時間をかけて慎重に決めるよりも、思い切って迅速に決め、速やかに修正する方が、結果的に早く成果を出すことができます。
リーダーはすみやかに意思決定し、そして1秒でも早く修正と再決定を行い、チームを勝利に導く必要があります。この思考法を身につけることで、周囲からの信頼を高め、真のリーダーとして成長することができるでしょう。
日々の小さな決断から意識的に取り組み、「決める力」を鍛えていきましょう。あなたの成長が組織を変え、新たな成功へとつながっていきます。
参考情報
ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/362098
株式会社識学 https://corp.shikigaku.jp/introduction
ノート「パーフェクトな意思決定」 https://note.com/masuyohasiri/n/n4fd4125d1edc

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