図書館記念日が近づいてきました。本を読むのが好きな方にとって、図書館は知識の宝庫であり心の安らぎの場所ですよね。でも「図書館記念日」というものがあるのをご存知でしょうか?毎年4月30日に設定されているこの記念日には、全国の図書館でさまざまなイベントが開催されています。今回は、2025年に開催される図書館記念日の魅力的なイベントと、この記念日の成り立ちについてご紹介します。
図書館記念日とは?知っておきたい基本情報
図書館記念日は毎年4月30日に設定されています。この日が選ばれたのには、重要な歴史的背景があります。1950年(昭和25年)4月30日に、日本の公共図書館の在り方を大きく変えた「図書館法」が公布されました。この法律により、サービスとしての公共図書館の機能が明確にされ、原則無料で利用できるという画期的な「無料原則」が打ち立てられたのです。
日本図書館協会は、この重要な法律の公布日を記念して、1971年(昭和46年)に4月30日を「図書館記念日」と定めました。翌1972年からは記念日を祝う活動を本格的に始めています。
また、図書館記念日に続く5月1日から31日までの期間は「図書館振興の月」とされています。この期間は、新緑の季節を背景に、図書館員が連携しながら社会との結びつきを強め、図書館振興のためのさまざまな取り組みを行う月間となっています。
2025年に開催される注目の図書館記念日イベント
2025年は全国各地でさまざまな図書館記念日関連イベントが開催される予定です。特に注目のイベントをいくつかご紹介します。
沖縄県の「りっかりっかとしょかん2025」
沖縄県図書館協会が主催する「りっかりっかとしょかん」は、図書館記念日を県民に広く知ってもらうための取り組みです。2025年のテーマは"読みたい 知りたい 学びたい"に設定されています。
PR活動の一環として、ポスターやしおりが作成され、県内の公共図書館、大学図書館、小・中・高校図書室、特別支援学校図書室などに配布されています。こうした活動を通じて、図書館の重要性や読書の素晴らしさを伝えています。
例年のイベントでは、オープニングセレモニーやパネル展示、音楽と朗読のコラボレーションなどが行われており、2025年も同様の催しが予定されていると思われます。
浦幌町立博物館「図書館記念日講座」
北海道の浦幌町立博物館では、2025年4月26日(土)に「図書館総合展に参加して」と題した講演会が開催されます。講師は同館の学芸員である持田誠氏で、博物館展示室にて13:00から14:30まで行われる予定です。
この講座では、2024年11月に横浜市で開催された「第26回図書館総合展2024」の参加報告を通じて、現代の図書館が抱える課題や未来の可能性、図書館と博物館の連携について考える機会を提供します。
博物館と図書館の連携という新しい視点から図書館の未来を考えるこの講座は、図書館に関心のある方だけでなく、文化施設全般に興味がある方にもおすすめです。参加は無料で、申し込みも不要です。
岸和田ブックフェスタ2025・春
大阪府岸和田市では、4月27日(日曜日)から「岸和田ブックフェスタ2025・春」が始まります。初日の27日は図書館(本館)で6つのイベントが開催される予定です。
主なイベントとしては、以下のものがあります:
- 「本の樹~レオ・レオニの本が好きな人集まれ~」(10:15~11:30)
本の中から好きな言葉や台詞を選んで書き、それらを集めて一つの樹を創るワークショップです。 - 「ストーリーテリング・ミニお話会」(11:45~12:15)
語り手が本を持たずに物語を語るストーリーテリングを楽しめます。
子どもから大人まで楽しめる多彩なプログラムが用意されており、本や物語の世界に触れる素晴らしい機会となるでしょう。
図書館でのユニークな展示イベント
図書館記念日に合わせて、全国の図書館ではさまざまな展示イベントも開催されます。ここでは特徴的な展示をご紹介します。
浜松市立雄踏図書館「図書館へいこう♪」
静岡県の浜松市立雄踏図書館では、2025年4月1日から30日まで「図書館へいこう♪」と題した特設展示が行われます。この展示では、図書館を舞台にした小説や、図書館に関する本が集められ、図書館記念日にちなんだ特別コレクションとして紹介されます。
図書館そのものを題材にした作品を通して、図書館の魅力を再発見できる機会となるでしょう。
中野区立図書館「生誕100周年の作家たち」
東京都の中野区立中央図書館では、2025年3月29日から4月30日まで「生誕100周年の作家たち」という企画展示が開催されます。
図書館記念日に合わせて終了するこの展示では、2025年に生誕100周年を迎える作家たちの作品や関連資料が紹介されます。文学と図書館の深い結びつきを感じられる展示となるでしょう。
図書館記念日を盛り上げる日本図書館協会の取り組み
日本図書館協会は、図書館記念日を盛り上げるためにさまざまな取り組みを行っています。
記念日ポスターの制作と配布
1972年以降、日本図書館協会では毎年図書館記念日のポスターを作製し、全国の関係機関に配布しています。このポスターは各地の図書館に掲示され、図書館記念日の認知度向上に貢献しています。
ポスターのデザインは毎年変わり、図書館の魅力や重要性を視覚的に訴えかける工夫がなされています。こうした取り組みにより、図書館に足を運ぶきっかけを作り出しています。
「図書館振興の月」の推進
図書館記念日に続く5月の「図書館振興の月」では、図書館員が連携して社会との結びつきを強め、図書館振興のためのプログラムを進めています。
この期間中は全国各地の図書館でイベントや特別展示が行われ、地域住民と図書館をつなぐ機会となっています。新緑の美しい季節に図書館の魅力を再発見してもらうための取り組みです。
図書館記念日の意義と参加のススメ
図書館記念日と関連イベントには、深い意義があります。これらのイベントに参加することで得られるメリットについて考えてみましょう。
図書館の社会的役割を再認識する機会
図書館記念日のイベントは、図書館が社会において果たす重要な役割を再認識する機会となります。図書館は単なる本の貸出施設ではなく、「いつでも・どこでも・だれでも、市民の情報ニーズに応じたサービスを提供し、真理を追究できる場所」なのです。
図書館記念日のイベントに参加することで、図書館の持つ社会的価値や、知る権利、学ぶ権利を保障する役割について理解を深めることができます。
新しい本との出会い
図書館記念日に合わせた特別展示や企画は、普段手に取らないような本と出会うきっかけにもなります。図書館を舞台にした物語や、図書館に関する専門書など、特定のテーマで集められた本の数々は、あなたの読書の幅を広げてくれるでしょう。
地域コミュニティとの繋がり
図書館記念日のイベントは、同じ興味を持つ地域の人々と交流する機会にもなります。ワークショップや講演会に参加することで、本や読書、図書館に関心を持つ人々と知り合い、新たなコミュニティの一員になれるかもしれません。
記念日を彩る全国のイベント例
全国各地では、図書館記念日を祝うさまざまなイベントが開催されています。ここでは一般的に行われているイベントの例をご紹介します。
講演会とワークショップ
多くの図書館では、図書館記念日に合わせて著名な作家や専門家を招いた講演会を開催しています。また、地域のアーティストを招いて子どもたちが本をテーマにしたアート作品を作るワークショップなども人気です。
こうしたイベントは、本の魅力を再発見したり、図書館への親しみを深めたりする良い機会となります。
特別展示と記念品配布
図書館の歴史や地域の文化に関する特別展示が行われることも多く、訪れる人々に新たな知識を提供しています。また、来館者には記念品が配布されることもあり、これが図書館への愛着を深める要因となっています。
地域イベントとのコラボレーション
地域の祭りやイベントと連携したプログラムも開催されています。これにより、普段図書館を利用しない人々にも足を運んでもらうきっかけを作ることができます。
まとめ:図書館記念日を楽しもう
4月30日の図書館記念日は、日本の図書館の発展を支えてきた「図書館法」の公布を記念する大切な日です。この日を中心に、全国各地でさまざまなイベントが開催され、図書館の魅力や重要性を再発見する機会となっています。
2025年も、沖縄県の「りっかりっかとしょかん」や浦幌町立博物館の講演会、岸和田ブックフェスタなど、魅力的なイベントが目白押しです。これらのイベントに参加することで、図書館の社会的役割を理解し、新しい本との出会いを楽しみ、地域コミュニティとのつながりを深めることができるでしょう。
図書館記念日を機に、もう一度図書館に足を運んでみませんか?あなただけの新しい発見が、きっと待っていますよ。
参考情報
日本図書館協会 図書館記念日について
https://www.jla.or.jp/ibrary/kinenbi/tabid/227/Default.aspx
沖縄県図書館協会「りっかりっかとしょかん」
https://okitokyo.ti-da.net/e12911856.html
浦幌町立博物館
https://museum-urahoro.jp/2025/04/23/libraryday2025/


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