逆走車に遭遇したときの対応方法と安全確保の手順

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高速道路や一般道で逆走車に遭遇することは稀ですが、発生すると非常に危険な状況となります。全国の高速道路では平均して2日に1回の頻度で逆走事案が発生しており、万が一の際に適切に対応できるよう、正しい知識を持っておくことが重要です。本レポートでは、逆走車に遭遇した際の対応方法と安全確保の手順を詳しく解説します。

高速道路で逆走車を発見した場合の対応

高速道路で逆走車に遭遇した場合は、冷静かつ迅速な対応が求められます。以下の手順に従って行動しましょう。

速度を落とし、安全な距離を確保する

逆走車情報を見聞きしたり、前方に逆走車を発見したりした場合は、まず速度を十分に落とし、車間距離を確保してください。突然の出会い頭事故を避けるためには、十分な反応時間を確保することが重要です。特に逆走車は追い越し車線(右側車線)を走行してくる傾向があるため、可能な限り左側車線を走行することも有効な対策となります。

JAFのアドバイザーによれば、「逆走車の運転手は自身が正しく左側通行していると思い込み、追い越し車線を走行してくることが多い」ため、普段から左側の走行車線を走るようにし、ゆとりを持った運転を心がけることで、逆走車にも早く気づけるとしています。

安全確認後、逆走車と違う車線へ移動する

逆走車を発見したら、まずは減速し、安全を確認した上で逆走車と違う車線に変更することが推奨されています。状況によっては、路肩や非常駐車帯、サービスエリア・パーキングエリアなどの安全な場所に停車し、衝突を回避することも検討してください。

適切な通報を行う

逆走車を発見したら、以下のいずれかの方法で通報することが重要です。

  • 同乗者からの110番通報(運転中の電話は禁止)
  • 最寄りのサービスエリアやパーキングエリアにある非常電話からの通報
  • 料金所スタッフへの申し出
  • 阪神高速の場合は「#9910」への通報も可能

通報を受けた道路管理者は、情報板や道路情報ラジオを通じて他のドライバーに逆走車の情報を周知します。これにより、後続の車両も事前に警戒することができ、事故防止につながります。

一般道で逆走車に遭遇した場合の対応

一般道での逆走も高速道路と同様に危険です。以下のような対応が推奨されています。

減速して安全確保を最優先する

一般道で逆走車に気づいた場合も、まずは減速し、衝突を避ける行動をとりましょう。特に交差点では、右折待ちをしているときに目の前から逆走してくる車が現れることもあるため、常に周囲に注意を払うことが大切です。

安全な場所へ停車し通報する

周囲の状況を確認した上で、安全な場所に停車し、110番通報するなどの措置を取りましょう。一般道では高速道路のような情報板がないため、警察への通報が特に重要となります。

一方通行を逆走している場合の対応

一方通行の道路で逆走車を見かけた場合や、自分が誤って一方通行を逆走してしまった場合は、左側に緊急停車し、対向車の運転手に合図して自分が間違って逆走したことを知らせます。その後、見通しの良い安全な場所までゆっくり移動し、安全にUターンできる場所を探しましょう。

自分が誤って逆走してしまった場合の対応

万が一自分が逆走していることに気づいた場合は、以下の手順で対応してください。

即座に安全な場所に停車する

逆走に気づいたら、慌てずに周囲を確認し、ハザードランプを点灯させ、安全な場所(路肩など)に停車してください。この際、逆走しているため、路肩が通常と反対側(右側)になることに注意が必要です。

車外の安全な場所に避難する

車を停止した後は、車内待機は危険なため、必ず車から降りて、ガードレールの外側などの安全な場所に避難してください。特に高速道路では正面衝突のリスクが高いため、できるだけ速やかに避難することが重要です。

適切に通報する

安全な場所に避難したら、110番通報や非常電話で道路管理者に逆走したことを伝えてください。警察官等が到着して安全が確保されるまでは、通報後も安全な場所で待機しましょう。

絶対にしてはいけないこと

逆走に気づいた場合、以下の行動は絶対に取らないでください:

  • その場でUターンやバックをして戻ろうとする
  • 路肩を低速でゆっくり走行して次の出口を目指す

これらの行動は新たな事故を引き起こす危険性が非常に高いため、必ず安全な場所に停車して通報することを心がけてください。

逆走の危険性と発生状況

逆走事故の深刻さ

高速道路での逆走による事故は、正面衝突を引き起こすなど、通常の交通事故と比べて致死率が約15倍も高くなることが報告されています。これは、高速で走行する車同士が正面から衝突するためで、大きな人的被害につながる可能性が高いことを示しています。

逆走の発生パターンと箇所

逆走は主に以下のような場所で発生しやすいとされています:

  • インターチェンジやジャンクション(約50%)
  • 本線上(約20%、サービスエリア・パーキングエリアからの出口や降りそこねたICでのUターンなど)
  • 料金所付近

国交省などによると、逆走の主なパターンは以下の3つに分類されます:

  1. 「過失」:案内の誤認や見落としによるもの(全体の39%)
  2. 「認識なし」:認知症などにより逆走の認識がない場合(26%)
  3. 「故意」:故意に逆走したケース(23%)

特に注目すべきは、逆走ドライバーの約7割が65歳以上の高齢者であり、そのうち約半数が75歳以上という点です。高齢になるにつれ低下しがちな認知機能との関連性が指摘されています。

逆走を未然に防ぐための対策

逆走に気づくポイント

万が一逆走していることに早く気づくためのポイントとして、以下の点に注意しましょう:

  • 自身の左側に中央分離帯がある場合
  • 進行方向を示す矢印が自分に向かっている場合
  • 標識が裏側を向いている場合

これらの状況に気づいたら、逆走している可能性が高いため、すぐに安全な場所に停車することを検討してください。

特別転回制度の活用

目的のインターチェンジを通り過ぎてしまった場合は、焦ってUターンやバックをするのではなく、「特別転回」と呼ばれる制度を利用するとよいでしょう。次のインターチェンジまで走行し、料金所の一般レーンで係員に状況を説明すれば、追加料金なしで目的地まで戻ることができます。

道路管理者による対策

道路管理者も逆走防止のためにさまざまな対策を講じています:

  • 大型矢印路面標示、ラバーポール、高輝度矢印板などによる進行方向の案内
  • 注意喚起看板、進入禁止看板による注意喚起
  • サービスエリアや料金所から高速道路本線への合流部にラバーポールを設置
  • 料金所プラザ部の締切対策
  • 一般道側に注意喚起看板やカラー舗装等の対策

結論

逆走車との遭遇は非常に危険な状況ですが、適切な対応を知っておくことで被害を最小限に抑えることができます。基本的には速度を落とし、安全な距離を確保しながら逆走車を回避し、同乗者または安全な場所からの通報を心がけましょう。また、自分が誤って逆走してしまった場合は、決してUターンやバックなどの危険な行動を取らず、安全な場所に停車して避難し、適切に通報することが重要です。

高速道路では平均して2日に1回の頻度で逆走事案が発生しており、決して他人事ではありません。普段から左側の走行車線を走る習慣をつけておくことや、万が一目的のインターチェンジを通り過ぎてしまった場合は「特別転回」制度を利用するなど、逆走を未然に防ぐための知識も持っておくとよいでしょう。

安全運転は、自分自身の命だけでなく、他者の命も守ることにつながります。日頃から交通ルールを遵守し、万が一の事態に備えておきましょう。

参考情報

注意

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