環境に優しい生活を送るためのキーワードである「リデュース・リユース・リサイクル・リフューズ」。これらの言葉を聞いたことはあっても、具体的にどのような取り組みなのか、またどのように日常生活に取り入れればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。この記事では、これらの環境保全活動の意味と具体的な実践方法について詳しく解説します。
リデュース・リユース・リサイクル・リフューズとは何か?
環境保全活動において重要な役割を果たす4つの「R」について、まずは基本的な意味を理解しましょう。
リデュース(Reduce):ごみを減らす
リデュースとは、「減らす」という意味の英語「Reduce」に由来し、ごみの量を減らすための取り組みです。ごみは焼却される場合もリサイクルされる場合も、二酸化炭素などの温室効果ガスを排出したり、処理にコストやエネルギーがかかったりします。そのため、そもそもごみの排出量を減らすことで、環境負荷を軽減できるのです。
具体的には以下のような行動がリデュースにあたります:
- 必要な分量だけ買い、食べ残さないようにする
- 生ごみをよく水切りしてから出す
- 詰め替え商品を選んで容器のごみを減らす
リユース(Reuse):繰り返し使う
リユースとは、「再び使う」という意味の英語「Reuse」から来ており、ものを捨てずに繰り返して使う取り組みです。リサイクルとの違いは、分別して処分した後に再利用するのではなく、そのまま別の目的で使用することです。
リユースの例としては:
- 不要になった服や本をフリーマーケットやリサイクルショップで売る
- リターナブルびん(回収して洗浄後、再利用するびん)を選ぶ
- マイバッグやマイボトルを繰り返し使用する
リサイクル(Recycle):資源として再利用
リサイクルとは、「再循環させる」という意味の英語「Recycle」に由来し、使用済みの製品や廃棄物を回収し、資源として再利用することです。リサイクルにより、新たな製品の生産に必要な資源やエネルギーの消費を抑えることができます。
リサイクルには主に3つの種類があります:
- マテリアルリサイクル:廃棄物そのものを原料として再利用する
- ケミカルリサイクル:他の物質に転換して再利用する
- サーマルリサイクル:エネルギーを回収する
身近なリサイクルの例:
- ペットボトルが繊維や卵パックなどに生まれ変わる
- 古紙からダンボールや紙筒が作られる
- ガラス瓶から新しいガラス瓶や住宅の断熱材が作られる
リフューズ(Refuse):断る
リフューズとは、「拒否する」という意味の英語「Refuse」に由来し、不要なものを買わない・もらわないことでごみを増やさないようにする取り組みです。リデュースと似ていますが、リデュースが自分が所有するものの範囲でごみとなるものを減らす取り組みであるのに対し、リフューズは不必要なものをそもそも所有しないという違いがあります。
リフューズの具体例:
- マイバッグを持参してレジ袋を断る
- マイ箸を持ち歩き、割り箸を断る
- 過剰な包装を断る
- 不要なチラシやフリーペーパーを受け取らない
優先順位を知ろう!4つのRの効果的な実践法
環境保全のためには、これら4つのRに優先順位をつけて実践することが重要です。一般的に推奨される順番は次の通りです:
- リフューズ(Refuse):まずは不要なものを断ること
- リデュース(Reduce):次にごみの発生量を減らすこと
- リユース(Reuse):そして再利用できるものは再利用すること
- リサイクル(Recycle):最後に資源として再利用すること
この順番で実践すると、より効果的に環境負荷を減らすことができます。リサイクルも大切ですが、そもそもごみになるものを減らす「リフューズ」や「リデュース」の方が優先度が高いのです。
日常生活での実践アイデア
それでは、これら4つのRを日常生活でどのように実践できるのかを、具体的な場面ごとに見ていきましょう。
買い物の場面で
- マイバッグを持参し、レジ袋を断る(リフューズ)
- 必要な量だけを購入し、食品ロスを減らす(リデュース)
- 詰め替え用商品を選ぶ(リデュース)
- 過剰包装の商品は避け、簡易包装のものを選ぶ(リフューズ)
- 長く使える品質の高い商品を選ぶ(リデュース)
食事の場面で
- 食べられる分だけ作る・注文する(リデュース)
- 外食時には箸やスプーンを持参し、使い捨て食器を断る(リフューズ)
- 生ごみはしっかり水切りして量を減らす(リデュース)
- 食べ残しをアレンジして別の料理にする(リユース)
- 生ごみをコンポスト化して堆肥にする(リサイクル)
衣類や日用品に関して
- 不要になった服はフリマアプリや古着回収に出す(リユース)
- 服が破れたら捨てずに修繕して使う(リペア)
- おもちゃや電化製品は修理して長く使う(リペア)
- 紙の裏面をメモ用紙として再利用する(リユース)
- ごみは自治体のルールに従って分別し、リサイクルに出す(リサイクル)
さらに環境への貢献を広げる:5Rと海外の取り組み
4つのRに加えて、最近では「リペア(Repair:修理して使う)」を含めた「5R」という考え方も広がっています。また、地域によっては「リターン(Return:使用済み製品を販売店へ返す)」や「リスペクト(Respect:ものに敬意を表す)」、「ロット(Rot:堆肥化する)」なども含まれることがあります。
これらの環境保全活動は、SDGs(持続可能な開発目標)の達成にも貢献します。特に目標12「つくる責任 つかう責任」に直接関わる取り組みであり、持続可能な社会を実現するための重要な要素となっています。
まとめ
リデュース、リユース、リサイクル、リフューズの4つのRは、私たち一人ひとりが環境保全のために日常生活で実践できる重要な活動です。これらを優先順位に従って実践することで、ごみの排出量を減らし、資源を有効活用し、地球環境への負荷を軽減することができます。
小さな行動の積み重ねが大きな変化を生み出します。今日からでも、マイバッグの持参やごみの分別など、できることから始めてみませんか?私たちの日々の選択が、持続可能な未来への一歩となるのです。
参考情報
アエオン1%クラブ: https://aeon1p.or.jp/1p/column/eco-3r/
新菱 Shinryo: https://ce3r.shinryo-gr.com/blog/re8
協和キリン: https://www.kyowakirin.co.jp/stories/20220808-02/index.html

コメント