通販サイトを利用する機会が増え、家に届く段ボール箱の数も増えていますよね。「段ボールをどう処分すれば良いの?」「リサイクルってどうやるの?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。実は段ボールは「リサイクルの優等生」と呼ばれるほど再利用しやすい素材です。この記事では、段ボールのリサイクル方法から環境への影響まで、わかりやすくご紹介します。正しい知識を身につけて、あなたも簡単にエコ活動に参加しましょう。
段ボールリサイクルとは
段ボールリサイクルとは、一度使用された段ボール箱を回収し、新しい段ボールに再生・再使用することです。段ボールの素材は紙ですので、適切に処理することで何度も再利用することができます。
段ボールリサイクルの基本
段ボールリサイクルは、単なるゴミ処理ではなく「資源の循環」を意味します。一般家庭や企業から出た段ボールは、分別・回収され、製紙工場で処理されて再び段ボール原紙として生まれ変わります。
この循環システムが確立していることで、段ボールは廃棄物としてではなく、価値ある資源として扱われているのです。使い終わった段ボールは、捨てるものではなく「次の段ボールの原料」と考えることが大切です。
リサイクルマークの意味
段ボール箱に印刷されている「リサイクルマーク」を見たことがありますか?このマークは、消費者が分別排出しやすくするためのものです。マークがあることで以下のようなメリットがあります:
- 消費者が分別排出することが容易になります
- 市町村の分別回収が促進されます
- 異物の混入を防ぐことができ、リサイクルの品質が向上します
段ボールの構造とリサイクル可能性
段ボールがなぜリサイクルしやすいのか、その秘密は構造にあります。
段ボールの基本構造
段ボールは「フルート」と「ライナー」という二層構造から成り立っています。
- フルート:段ボールの内部にある波形の紙。衝撃を吸収し、商品を保護する役割があります
- ライナー:フルートの上下に配置される平らな紙。外部からのダメージを防ぎます
この構造により、段ボールは丈夫さと軽さを両立しています。またこの素材は水でほぐすだけで簡単にリサイクルができるため、ほぼ100%リサイクル可能な素材となっています。
リサイクルできない段ボール
ほとんどの段ボールはリサイクル可能ですが、以下のようなものはリサイクルが難しいとされています:
- ろう (蝋)段(ワックス付き段ボール)、アルミ箔をラミネートしたもの
- プラスチック製緩衝材や布などを貼り合わせたもの
- 魚・洗剤類・線香・香辛料などの臭いのついた段ボールケース
これらの段ボールが資源ごみに混入すると、リサイクルの過程で支障をきたす可能性があります。自治体のルールに従って適切に処分しましょう。
段ボールの捨て方・リサイクル方法
段ボールを処分する方法はいくつかあります。お住まいの環境や段ボールの量に合わせて、最適な方法を選びましょう。
資源ごみとして出す
最も一般的な方法は、自治体の資源ごみとして出すことです。多くの自治体では、段ボールを「資源ごみ」または「資源物」として分類しています。
出す際の注意点:
- 必ずたたんでひもで縛りましょう
- ガムテープは可能な限り剥がしてください
- 自治体によってルールが異なるので確認が必要です
資源ごみ回収日は通常の可燃ごみより頻度が少ないことが多いので、スケジュールを確認しておくと良いでしょう。
リサイクル回収ボックスを利用する
公共施設やスーパーなどに設置されているリサイクル回収ボックスも便利な選択肢です。
- 自治体のリサイクル回収ボックス:役場、公民館、市民センターなどに設置
- 民間の古紙回収ボックス:スーパーの駐車場や道路沿いなどに設置
外出のついでに少量ずつ持ち込めば、家に段ボールがたまるのを防げます。ただし、徒歩圏内に回収ボックスがない場合は別の方法を検討しましょう。
古紙回収業者・不用品回収業者を利用する
大量の段ボールを一度に処分したい場合は、古紙回収業者や不用品回収業者への依頼も選択肢の一つです。
不用品回収業者のメリット:
- 段ボール以外の不用品もまとめて回収してもらえる
- 自分で運ぶ手間が省ける
- 引っ越しや大掃除などでまとまった量がある場合に便利
ただし、費用がかかることが多いので、事前に見積もりを確認することをおすすめします。
段ボールリサイクルのメリット
段ボールをリサイクルすることは、単に捨て場所に困らないというだけでなく、環境にも大きなメリットがあります。
環境保護への貢献
段ボールリサイクルの環境へのメリットは多岐にわたります:
- 森林資源の保護:新たな木材を伐採する必要がなくなり、森林保全につながります
- CO2排出量の削減:新規製造と比べて温室効果ガスの排出量を抑えられます
- エネルギー消費の削減:新たな段ボールを製造する際に必要な化石燃料の使用量を減らせます
- 廃棄物の削減:焼却や埋立処分量を減らすことができます
国内資源循環のメリット
段ボールリサイクルの魅力の一つは、日本国内で資源循環の輪が成立していることです。
- 輸送にかかるCO2排出量が少なく、環境負荷を抑えられる
- 輸入に頼らず原材料の多くを国内調達できる
- 安定した資源供給につながる
これらのメリットから、段ボールは「サステナブルな素材」として注目されています。
段ボールリサイクルの現状と実績
日本での段ボールリサイクルは、世界でもトップクラスの実績を誇っています。
高いリサイクル率
日本における段ボールのリサイクル状況は非常に優れています:
- 段ボール古紙回収率は一時95%以上を記録
- 現在も約90%以上の高いリサイクル率を維持
- PETボトル(回収率93%)と比較しても高い数値
この高いリサイクル率は、古紙回収、製紙、段ボール加工の各業界が協力して構築した「三位一体」のリサイクルシステムによって支えられています。
段ボールリサイクルの法制度
日本では段ボールリサイクルを支える法制度も整備されています:
- 容器包装リサイクル法:段ボールは高度なリサイクルシステムが確立されているため、事業者の再商品化義務が免除されています
- 資源有効利用促進法:国際的に共通したリサイクルシンボルの自主的な表示を条件に、識別表示の義務付けから除外されています
このような法的枠組みも、段ボールのリサイクルシステムを後押ししています。
まとめ:これからの段ボールリサイクル
段ボールは「リサイクルの優等生」として、資源循環型社会の模範となる素材です。高いリサイクル率や環境負荷の低さから、プラスチックなどに代わる環境に優しい包装材として、今後もその重要性は高まっていくでしょう。
しかし、オンラインショッピングの普及による段ボール使用量の増加や、リサイクルできない段ボールへの対応など、課題も残されています。私たち消費者も、段ボールを正しく分別し、リサイクルの輪に参加することが大切です。
これからも段ボールのリサイクルシステムがさらに発展し、より環境に配慮した循環型社会の構築に貢献することを期待しています。あなたも今日から、段ボールのリサイクルを意識してみませんか?小さな行動が、大きな環境保護につながります。
参考情報
イクソブ株式会社「段ボールのリサイクルとは?」

レンゴー株式会社「段ボールはリサイクル」
https://www.rengo.co.jp/sustainability/environment/recycling/index.html
段ボールリサイクル協議会「リサイクル関連法における段ボールの取扱い」
https://zendanren.or.jp/pages/44/


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