毎日のお料理で出る野菜くずや食べ残し。捨てるだけではもったいないと感じたことはありませんか?実は、そんな生ごみを有効活用できる「設置型コンポスト」という方法があります。コンポストを使えば、家庭から出る生ごみを土の中の微生物の力で分解し、栄養たっぷりの堆肥に変えることができるんです。この記事では、初めての方でも簡単に始められる設置型コンポストの選び方から設置方法、日々の使い方、そして上手に堆肥を作るコツまで、誰でも実践できるノウハウをご紹介します。
設置型コンポストとは?初心者でも始められる家庭の堆肥作り
設置型コンポストとは、底のない大きなプラスチック製の容器で、庭や畑の土の上に設置して使用するものです。容器の中に生ごみと土を入れることで、土の中の微生物の働きによって生ごみを分解し、堆肥に変えていきます。
設置型コンポストの大きな特徴は以下の点です。
- 比較的大容量で、家庭から出る生ごみをしっかり処理できる
- 電気を使わないので、ランニングコストがほとんどかからない
- 自然の力で分解するため、環境にやさしい
- できた堆肥は家庭菜園やガーデニングに活用できる
一般的なサイズは100L$301C200L程度で、家族4人程度の家庭であれば十分な容量です。黒色の容器が多く、太陽の熱を吸収して発酵を促進する効果があります。
設置型コンポストを始める前の準備と選び方
コンポストを始める前に、まずは適切な容器を選ぶことが大切です。以下のポイントを参考にしてください。
- サイズ:家族の人数や庭のスペースに合わせて選ぶ
- 材質:耐久性のあるプラスチック製がおすすめ
- 色:黒色だと太陽熱を吸収して発酵が促進される
- 蓋:しっかり閉まるものを選ぶ(虫や小動物対策)
おすすめの商品としては、アイリスオーヤマのエココンポスト IC-130 ブラックなどがあります。黒色なので太陽の熱を吸収しやすく、防臭剤がセットされているため臭い対策もバッチリです。
準備するものは以下の通りです。
- 設置型コンポスト容器
- スコップ(穴掘り用)
- 床材(枯れ葉、わら、もみ殻など)
- 必要に応じて発酵促進剤(米ぬかなど)
最適な場所に設置しよう!コンポストの設置方法
コンポストの設置場所と設置方法は、その後の生ごみ処理の効率に大きく影響します。以下の手順で設置しましょう。
- 設置場所を選ぶ
- 日当たりが良い場所(太陽の熱で発酵を促進)
- 水はけの良い場所(過度な水分は悪臭の原因に)
- 風通しの良い場所(酸素供給のため)
- 家からあまり遠くない場所(日々の利用のしやすさ)
- 穴を掘る
- 深さ20cm$301C30cm程度の穴を掘る
- コンポストの底より少し広めに掘るとよい
- コンポストを設置する
- コンポストを地中10cm程度埋める
- 容器の周りをしっかりと土をかぶせて踏み固める
- これにより虫の侵入や風による転倒を防ぐ
- 排水・防虫対策(オプション)
- 掘った穴の底にレンガやブロックを隙間を開けて敷く(排水対策)
- 目の細かいメッシュネット(1cm以下)を敷く(虫の侵入防止)
- 床材を敷く
- 容器の底に枯れ葉や枯れ草を5$301C10cmの厚さに敷く
- その上に乾いた土を5cm程度の厚さになるように入れる
- 堆肥が手元にあれば少量入れると分解が早く始まる
これで設置は完了です。設置が終わったら、いよいよ生ごみの投入を始めましょう。
日々の使い方マスター!効率的な生ごみの入れ方と管理方法
コンポストに生ごみを入れるときは、以下の手順で行いましょう。
- 生ごみの下準備
- 生ごみはよく水分を切る(水分が多すぎると臭いの原因に)
- 大きなものは細かく切る(分解が早くなる)
- その日のうちにコンポストへ投入する(新鮮なうちがベスト)
- 生ごみの投入
- コンポストの中をスコップで少し掘り返す(空気を入れる)
- 水分をよく切った生ごみを入れる
- 生ごみの上に土や枯れ葉、枯れ草を入れる(水分調整のため)
- 上から薄く土をかぶせる(臭いや虫の発生防止に効果的)
- 日々の管理
- 週に1回程度、中身を軽く混ぜる(空気を入れる)
- 水分が多すぎると感じたら、枯れ葉や乾燥した土を追加する
- 天気の良い日は蓋を開けて太陽光を入れる(微生物の活性化)
コンポストに入れて良いもの・悪いものは以下の通りです。
入れて良いもの:
- 野菜くず、果物の皮
- 残飯(油分の少ないもの)
- 卵の殻、茶がら
- コーヒーかす
- 枯れ葉、枯れ草
入れてはいけないもの:
- 腐った生ごみ
- 肉類、魚類、油もの
- タマネギの皮
- プラスチック類、ビニール
- タバコ
生ごみの投入は容器がいっぱいになるまで繰り返しましょう。容器がいっぱいになったら、次は堆肥の取り出しと熟成の工程に進みます。
堆肥の取り出しと熟成方法:完成までの過程を知ろう
容器がいっぱいになったら、堆肥の取り出しと熟成の作業に移ります。この工程が堆肥の質を左右する大切なステップです。
- 堆肥の取り出し
- 容器がいっぱいになったら生ごみの投入をやめる
- 容器を引き上げる
- 上部の未発酵の生ごみは新しく設置したコンポストに再投入する
- 熟成プロセス
- 取り出した堆肥を土と混ぜる
- 1ヶ月程度おいて熟成させる
- 熟成期間は季節によって異なる(夏:約1ヶ月、冬:約2$301C3ヶ月)
- 堆肥の完成サイン
- 色が黒くなる
- カビ臭さがある
- もとの生ごみの形がなくなっている
完成した堆肥は、家庭菜園やガーデニングの肥料として使用できます。野菜づくりや花の栽培に活用すれば、生ごみが新たな命を育む栄養となります。
トラブル解決!臭いや虫の発生を防ぐコツ
コンポストを使っていると、臭いや虫の発生などのトラブルに悩まされることがあります。以下の対策を参考にしてください。
臭い対策:
- 生ごみはよく水分を切ってから投入する
- 生ごみの上に必ず土や枯れ葉をかぶせる
- 定期的に内容物を混ぜて酸素を供給する
- 水分が多すぎる場合は枯れ葉や乾燥した土を追加する
- 市販の防臭剤や発酵促進剤を使用する
虫対策:
- 生ごみは細かく刻んで投入する
- 生ごみの上にしっかりと土をかぶせる
- 蓋はきちんと閉める
- うじなどが発生した場合は熱湯や石灰で駆除する
- 容器の周りをしっかりと土で固定して隙間をなくす
小動物対策:
- 容器の周りを土でしっかり固定する
- 肉類や魚類などの動物性の生ごみは入れない
- 必要に応じて底部に細かいメッシュネットを敷く
これらの対策を実践することで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。
できた堆肥の活用術:家庭菜園やガーデニングで循環型生活
コンポストで作った堆肥は、様々な形で活用できます。以下のアイデアを参考にしてください。
家庭菜園での活用:
- 野菜を植える2週間前に、土と堆肥を混ぜておく(土:堆肥=7:3程度)
- 定期的に追肥として使用する
- プランター栽培の土に混ぜる
ガーデニングでの活用:
- 花壇の土と混ぜて使用する
- 鉢植えの植え替え時に新しい土と混ぜる
- 庭木の周りに撒いて栄養供給に役立てる
土壌改良剤として:
- 粘土質の硬い土に混ぜて、柔らかくふかふかした土にする
- 砂地の水はけの良すぎる土に混ぜて、水分保持力を高める
自家製の堆肥を使うことで、化学肥料に頼らない有機栽培が可能になります。また、生ごみを資源として循環させる環境にやさしい生活を実現できるのも大きな魅力です。
まとめ:小さな一歩から始める環境にやさしい生活
設置型コンポストは、日々の生ごみを有効活用し、環境にやさしい循環型の生活を実現するための強い味方です。初期投資は必要ですが、その後のランニングコストはほとんどかからず、長く使い続けることができます。
今回ご紹介した設置方法や使い方のコツを参考に、ぜひご家庭でコンポストを始めてみてください。最初は小さな一歩でも、続けることで大きな環境貢献につながります。また、家庭菜園やガーデニングを楽しむ方にとっては、自家製の有機堆肥が手に入るという大きなメリットも。
生ごみを「ゴミ」から「資源」へと変える喜びを、あなたもぜひ体験してみてください。環境にやさしい暮らしは、私たちの小さな行動から始まるのです。
参考情報:
- 松阪市:設置型コンポストでの作り方 https://www.city.matsusaka.mie.jp/uploaded/attachment/31307.pdf
- 市川市:据置型コンポスト容器 使い方マニュアル https://www.city.ichikawa.lg.jp/common/000350956.pdf
- エシカミ:コンポストとは?始め方や自作の方法、メリット・デメリット https://ethicame.com/shop/information/compost


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