回転式コンポストは、生ごみの処理と堆肥化を効率的に行える便利なアイテムです。容器を回転させる仕組みにより、手を汚さずに簡単に中身を撹拌でき、堆肥化のプロセスを促進します。この記事では、回転式コンポストの基本から応用まで、効率的な使い方を詳しく解説します。
回転式コンポストとは
回転式コンポストとは、生ごみや落ち葉などの有機物を微生物の力で分解し、堆肥化するための容器です。福引のガラポンに似た構造で、容器部分を回転させることができるのが特徴です。回転により中に入れた堆肥の材料を撹拌することで、堆肥化を促進できます。
回転式コンポストの最大のメリットは、なにより撹拌が容易にできるところです。生ごみや土が入った容器の中に直接手を入れてかき混ぜるのに抵抗があるなら、回転式コンポスターの導入が適しています。また、回転させることによって酸素を効率よく供給し、堆肥化を促進する効果もあります。
回転式コンポストの種類
回転式コンポストには、大きく分けてシングルタイプとダブルタイプがあります。
シングルタイプは一つの容器で堆肥化を行うタイプで、比較的コンパクトなサイズが多いです。
ダブルタイプは、容器内部を2つに分けられるタイプで、一つのコンポスターがいっぱいになったらそのまま熟成させ、もう一方に新しく生ごみを入れて堆肥を作ることができます。これにより、一つは熟成、一つは作成・投入と無駄なく堆肥が作れるのが特徴です。
回転式コンポストの基本的な使い方
1. 準備段階
回転式コンポストを使い始める前に、まず敷材を入れる必要があります。
- 最初にコンポストの左側(Aとします)に敷材20L(袋の半分程度)を投入します。
- 敷材には、専用の敷材のほか、畑の土や枯れ葉でも代用できます。
2. 生ごみの投入と日常的な管理
生ごみを投入する際は、次のポイントに注意しましょう。
- 生ごみは水気を切って細かくしておきます。野菜クズなどは細かくしておくと分解が早まります。
- 準備した生ごみをコンポストに投入します。
- 必要に応じて土や敷材をかぶせます。
- 生ごみを入れたら回転式コンポストを2~3回回転させます。かき混ぜることで空気を取り込み、生ごみと土や敷材が混ぜ合わさって分解・発酵が進みやすくなります。
- 毎日2~3回程度は回転させるようにします。これにより空気に触れ、分解促進と匂い抑制につながります。
3. 継続的な管理と堆肥の取り出し
- 生ごみが出るたびに上記のステップを繰り返します。
- 1ヶ月間生ごみを投入し続けます。
- 1ヶ月経過後、生ごみの投入を止めます。
- その後も分解を進めるため、毎日2~3回転させ続けます。
- 投入を止めてから1~2ヶ月経過後、たい肥を取り出します。取り出す際は、袋等の入れ物を下に敷き、投入口を下にしてたい肥を取り出すとよいでしょう。
4. ダブルタイプの使い方
ダブルタイプの回転式コンポストでは、以下の手順で使用します。
- 左側(A)に敷材を入れ、生ごみの投入を開始します。
- 1ヶ月間、左側に生ごみを投入し、毎日2~3回回転させます。
- 1ヶ月後、右側(B)に敷材を入れ、右側に生ごみを投入し始めます。
- 左側は投入を止め、分解を進めるため毎日2~3回転させます。
- 2ヶ月後、左側のたい肥を取り出し、左側に新しい敷材を入れます。
- 右側への投入を止め、左側への投入を再開します。
- 右側は分解を進めるため毎日2~3回転させます。
コンポストに入れるべきもの・避けるべきもの
入れて良いもの
回転式コンポストには以下のものを入れることができます:
- 野菜、果物の残りカス
- 刈った草(分解を促進するために細かくする)
- ご飯、パン、麺類
- 卵の殻
入れてはいけないもの
微生物が分解できないものは投入しないでください。また、コンポストの種類によっては、入れられない生ごみもあります。
効率的な堆肥化のためのコツ
回転式コンポストで効率的に堆肥を作るためのコツをご紹介します。
- 適切な水分量を保つ: コンポストは、カラカラに乾燥していても水分が多くても上手く分解・発酵が進みません。手で触った時にしっとりしているくらいが目安です。
- 米のとぎ汁を活用: 米のとぎ汁(一番最初の濃いもの)をかけると発酵が進みます。分解が遅い場合や臭いがする場合にも効果的です。
- 腐りやすいものは下処理を: 魚のハラワタなど腐りやすいものは、一度火を通す(または熱湯をかける)と良いでしょう。
- 温度管理: 寒い日は上からタオルなどをかけてあげると中の温度が上昇し、分解が進みます。
- 定期的な撹拌: 堆肥化を促進するには定期的な撹拌が必要です。できれば1日1回以上、最低でも週1回は全体をよくかき混ぜましょう。
- 発酵促進剤の活用: 肥料促進剤を混ぜると、より早く堆肥になります。
回転式コンポストのメンテナンス
回転式コンポストを長く使うためのメンテナンスポイントをご紹介します。
- 設置場所: 設置場所は雨が当たらない場所を選びましょう。雨の影響を受けると、水分量のバランスが崩れる可能性があります。
- 乱暴に扱わない: 乱暴に扱うと取っ手などが壊れてしまうことがあるので気をつけましょう。
- 定期的な状態チェック: コンポストの状態を定期的にチェックし、水分量が多すぎたり少なすぎたりする場合は調整しましょう。
完成した堆肥の活用法
完成した堆肥は以下のような用途に活用できます:
- 家庭菜園の肥料: 完成した堆肥は家庭菜園の肥料として利用できます。有機肥料なので、より自然で健康な作物を育てることが可能です。
- ガーデニング: 花壇や鉢植えの土に混ぜて使うことで、植物の健康な成長を促進します。
- 地域への還元: 余った堆肥は近くの収集場所へ持って行ったり、地域の学校・農家などに分けることも可能です。
まとめ
回転式コンポストは、家庭から出る生ごみを効率的に堆肥化できる便利なツールです。適切に使用することで、ごみの減量化と有機肥料の生産という二つのメリットを得ることができます。
基本的な使い方は、敷材を入れ、生ごみを投入し、定期的に回転させるという単純なステップです。しかし、より効率的な堆肥化のためには、適切な水分管理や材料の選別、定期的な撹拌などのポイントを押さえることが重要です。
今回ご紹介した使い方やコツを参考に、回転式コンポストを活用して、環境に優しいサステナブルな生活を始めてみませんか?
参考情報
山都町 – ロータリーコンポストを使用した生ごみたい肥化工程
https://www.town.kumamoto-yamato.lg.jp/sdgs/kiji0038289/index.html
ヤンマー – コンポストの仕組みと初心者にも簡単な作り方
https://www.yanmar.com/jp/about/ymedia/article/compost.html
堆肥ペディア – コンポストの種類や使い方を紹介
https://www.taihi-pedia.com/recycling/compost-type.html


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