回転式コンポストは生ごみを効率的に堆肥化できる便利なアイテムとして注目されていますが、実際に使ってみると想定外の問題に直面することがあります。この記事では、回転式コンポストのデメリットや課題点を徹底解説し、それらを克服するための実用的な対策法をご紹介します。堆肥作りに興味がある方や、すでに回転式コンポストを使っているけれど上手くいかないと感じている方に役立つ情報をお届けします。
回転式コンポストとは?基本のしくみと特徴
回転式コンポストは、その名の通り容器を回転させることで内部の生ごみと土を混ぜ合わせる仕組みの堆肥化装置です。福引のガラポンに似た構造をしており、手を使わずにかき混ぜられるため、作業が格段に楽になります。
通常のコンポストと違い、回転させることで簡単に空気を取り込み、生ごみと土や敷材を混ぜ合わせるため、分解・発酵が進みやすくなるという大きなメリットがあります。この回転機能によって、短期間で確実に堆肥化できると言われています。
市場には様々なタイプの回転式コンポストがありますが、中でも「ロータリーコンポスターダブル」のような内部が二層に分かれたタイプは、一方が熟成中でももう一方に新しく生ごみを投入できるため、連続的に使用できる利点があります。
回転式コンポストの主なデメリット
虫の発生問題
回転式コンポストを使用している多くの人が直面するのが虫の発生問題です。実際の使用者の報告によると、コンポストの通気口をテープでふさいでも虫が発生するケースがあります。
特に夏場は、投入開始から2週間程度でアメリカミズアブの幼虫などの虫が発生することがあります。また、別の使用者は、3センチくらいの白や黒のうじ虫がコンポスト内に発生したと報告しています。
虫の発生自体は堆肥化のプロセスでは自然なことですが、見た目の不快感だけでなく、水分過多の原因になるというデメリットもあります。
臭いの発生
コンポスト内の水分管理が適切に行われないと、悪臭が発生することがあります。ある使用者は、コンポスターの中が黒いドロドロ状態になり、下水のような臭いがすると報告しています。
土の量に対して生ごみや水分が多くなると、虫や悪臭が発生する可能性が高まります。これは微生物の活動が嫌気的になり、腐敗が進むためです。
水分管理の難しさ
生ごみの水分が多すぎるとカビの発生や腐敗の原因になるため、水分量には注意が必要です。水分が多いと土の中に隙間がなくなり、空気に触れにくくなることから、腐敗して嫌な臭いを発生しやすくなります。
実際に回転式コンポストを使用している人の経験では、黒いドロっとした汁が地面にこぼれるという問題も報告されています。水分調整が適切に行われないと、こうした問題が生じやすくなります。
管理の手間
回転式コンポストは手軽に堆肥が作れると言われますが、実際には定期的な管理が必要です。例えば、夏場は10日ごとに中身の入れ替えが望ましいとされています。
堆肥が完成するまでは2カ月から半年程度かかり、その間は2、3日に1度、5〜10回程度回転させる必要があります。この定期的な作業が負担になることがあります。
堆肥の量の減少
回転式コンポストのもう一つのデメリットとして、生成される堆肥の量が元の土の量に比べて減少することが挙げられています。これは虫が水分を発生させるせいなのか、かなり目減りする傾向があるようです。
入れられる材料の制限
コンポストは微生物が材料を分解することで堆肥ができるため、微生物が分解できない材料は使用できません。例えば、タケノコの皮やクリの皮など、微生物が分解しにくい食品は適していません。
また、腐敗した生ごみ、乳製品、肉、魚、食用油、ペットのゴミ・排泄物なども入れるべきではありません。これらは害虫を寄せつけやすく、ニオイの発生源になったり、病原菌を含む可能性があるためです。
回転式コンポストのデメリットへの対策
虫の発生対策
虫の発生は避けられない面もありますが、防虫ネットや寒冷紗でコンポスターを覆うことで、コバエなどの侵入を防ぐことができます。
また、生ごみは水気をしっかり切ってから投入することも重要です。さらに、定期的に中身を別の場所に移して追熟させるという方法も効果的とされています。
臭い対策と水分管理
水分が多いと感じたら、早めに落ち葉や干し草、あるいは乾いた畑の土を入れて、よくかき回すことで水分調整ができます。
生ごみは水気を切ってコンポストに入れることが基本です。また、コンポスト内部に水が溜まらないよう注意し、内部がベトベトになってきたら対策を講じる必要があります。
効率的な管理方法
効率的に管理するためには、生ごみを細かく切り、水気を切ってから投入するという基本的な準備が重要です。生ごみを細かくしておくことで、分解・発酵がスムーズに進みます。
また、コンポストの設置場所も重要です。直接雨が当たる場所は避け、日当たりが良いところに設置することで、生ごみの分解が早く進み、堆肥化がうまく進みます。
回転式コンポストが適している人・条件
回転式コンポストが特に適している条件としては、以下のようなものが挙げられます:
- 自宅と畑が隣接している(10日ごとに土の入れ替えをするため手間を軽減できる)
- 虫に抵抗がない(虫を食べるペットを飼っている人は餌が自製できて良いかも)
- 土の運搬手段がある(ねこや軽トラックなど)
- 追熟用のスペースがある
これらの条件を満たしている場合は、回転式コンポストを効果的に活用できる可能性が高いでしょう。
二層式回転コンポストの魅力
一般的な回転式コンポストと異なり、二層式(半分に分かれている設計)の回転コンポストには特別な利点があります。例えば、以下のような使用方法が可能になります:
- 右側に生ごみと枯れ葉などを入れて回転させる
- 生ごみを毎日1ヶ月間入れ続ける
- 右側に生ごみ投入をやめて置いておく
- 左側に生ごみと枯れ葉などの投入を始める
- 1ヶ月間生ごみ投入し回転させる
- 左側に投入して1ヶ月経った頃には右側は熟成され堆肥料に
- 入り口を下に向け右側だけ開けて堆肥料を出す
- また右側に生ごみを投入する
この二層式のシステムでは、熟成期間中も生ごみを投入し続けることができるという大きなメリットがあります。
ユーザーレビューから見る回転式コンポストの評価
実際に回転式コンポストを使用している方々のレビューを見ると、様々な評価があります:
「早速生ごみ、カルストなどを入れてみました。3日ほどは腐臭が漂ってきましたが、その後は臭いも弱くなってきています。数回転させますが、回転はハンドルではなく手動で」
「補助金制度を申請できました!市町村によるでしょうが、3,000返ってきます♪組立てはネジが沢山あってそれなりに時間がかかりました。独立した二層式であることと、軽く回転できることが重要です!」
これらのレビューから、初期設定では多少の課題があるものの、継続して使用することで問題が改善される傾向が伺えます。
まとめ:回転式コンポストは使い方次第で便利なアイテムに
回転式コンポストには、虫の発生、臭いの問題、水分管理の難しさ、定期的な管理の必要性など、いくつかのデメリットが存在します。しかし、これらの問題に適切に対処することで、効率的に生ごみを堆肥化する便利なツールとして活用できます。
特に、回転機能により撹拌作業が容易になるため、通常のコンポストよりも作業負担が軽減されるというメリットは大きいでしょう。また、二層式のモデルであれば、連続して生ごみを投入できる利点もあります。
自宅での生ごみ処理に関心がある方は、これらのデメリットと対策を理解した上で、ご自身の環境や条件に合った回転式コンポストを選ぶことをおすすめします。適切に使用すれば、生ごみの減量と資源の循環という点で大きな貢献ができるでしょう。
参考サイト
note.com「回転式コンポストが日本で売っていない!?とても便利なのになぜ?」https://note.com/pgw33xica993/n/na268d049de06
楽天市場「コンポスト回転式160L二層式家庭用生ごみ処理機のレビュー」https://review.rakuten.co.jp/item/1/375758_10001169/1.1/
ethicame.com「コンポストとは?始め方や自作の方法、メリット・デメリット」https://ethicame.com/shop/information/compost


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