コンポスト作りを成功させる秘訣!油かすの効果的な使い方と注意点

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堆肥作りの成功率を高め、発酵スピードを上げる油かす。家庭で手軽にコンポストを始めたい方にとって、油かすの活用法は知っておきたい情報です。本記事では、コンポスト作りにおける油かすの役割から実践的な使用方法、注意点までを詳しく解説します。微生物の活性化を促進し、栄養豊富な堆肥を効率的に作るコツをマスターして、循環型の有機栽培を始めましょう。

油かすとは?基本知識と種類

油かすとは、植物の種子から油を絞った後に残る副産物です。チッソ分を多く含み、ゆっくりと効く有機肥料として広く利用されています。

油かすの主な栄養成分

油かすには主に以下の栄養素が含まれています:

  • 窒素:約5.3%(植物の葉の成長を促進)
  • リン酸:約2.0%(根や花、実の成長をサポート)
  • カリウム:約1.0%(病気への抵抗力を高める)
  • カルシウム:約0.9%
  • マグネシウム:約0.3%

これらの栄養バランスは原料となる植物によって若干異なります。菜種油かすの場合は窒素6.4%、リン酸5.4%、カリウム3.4%、大豆油かすは窒素7%、リン酸1.5%、カリウム1.5%などの違いがあります。

油かすの種類

市販されている油かすには大きく分けて「発酵済」と「未発酵」の2種類があります。

発酵済の油かす

  • 基本的に固形タイプ
  • 植物から離して用土内に埋めるだけで使用可能
  • 元肥、追肥、寒肥としてすぐに使える

未発酵の油かす

  • 固形タイプと粉末タイプがある
  • 植え付け前に用土に混ぜ込んで使用するのが一般的
  • 土中で発酵することで徐々に効果を発揮する

また、原料別には菜種油かす、大豆油かす、ごま油かす、ニーム油かす、椿油かすなどがあります。特にニーム油かすは害虫忌避効果もあり、椿油かすには天然サポニンが含まれています。

コンポストにおける油かすの効果

微生物の活性化による堆肥化促進

油かすの最大の効果は、土中の微生物の活性化です。油かすは植物に直接効くというよりも、土中の微生物の食料となり、その活動を促進します。微生物が活発に働くことで、コンポスト内の有機物分解が加速され、堆肥化のスピードが上がります。

分解スピードの向上

コンポスト作りにおいて、米ぬかや油かすを併用することで有機物の分解スピードが速くなります。これにより、初心者でも無理なく効率的にコンポスト作りを進めることができます。特に、専用の発酵促進剤と組み合わせると、その効果はさらに高まります。

土壌環境の改善

油かすを含むコンポストは、微生物の働きによって土壌をふかふかに改善します。この土壌改良効果により、植物が栄養を吸収しやすい環境が整い、健康な植物の成長をサポートします。また、微量元素の補給にも役立ちます。

コンポストにおける油かすの使い方

基本的な使用方法

コンポスト容器の底に枯葉や枯草を敷いて床を作り、そこに油かすを加えると微生物の活動が活発になり、発酵が促進されます。生ごみを投入する際に一緒に混ぜることで、堆肥化をスピードアップさせることができます。

環境に合わせたコンポスト作り

広いスペースでの使用

畑や庭などの広いスペースでコンポストを作る場合:

  • 風通しがよく、日が当たる場所に木枠を設置
  • 落ち葉と油かすを交互に敷き詰める
  • 水をかけて発酵を促進

狭いスペースでの使用

ベランダや小さな庭でのコンポスト作りには:

  • ダンボール、不織布ポット、設置型コンポストなどを活用
  • 容器の底に油かすを加えることで発酵を促進
  • 段ボールコンポストの場合、温度を上げるために油かすを加える

ダンボールコンポストでの油かすの活用

ダンボールコンポストで温度を上げるには、油かす、米ぬか、糖分を加えると効果的です。これにより微生物の活動が活発化し、60度近くまで温度が上昇すれば、虫の発生も抑えられます。

油かすを使用する際の注意点

肥料焼けに注意

油かすは粗蛋白質や可溶性窒素物を多く含むため、土壌中での分解速度が遅い性質があります。そのため、未発酵の油かすをすぐに使用すると、分解に伴ってアンモニアガスや亜硝酸ガスが発生し、植物の生育を阻害する「肥料焼け」を起こす可能性があります。

対策

  • 未発酵の油かすを使用する場合は、土に混ぜてから2週間ほど置いてから種まきや植え付けを行う
  • 発酵済みの油かすを選ぶ

虫の発生と対策

家畜の飼料にもなる油かすは、タネバエの幼虫が発生したり、野ネズミなどの動物が寄ってくることがあります。

対策

  • 油かすを他の堆肥や有機肥料と混ぜてボカシ肥にしてから使用する
  • コンポストには必ずカバーをかける
  • コンポストの温度を60度近くまで上げる

臭いの問題

未発酵の油かすは発酵過程で臭いが発生します。特に液肥を作る際は強い臭いが出ることがあります。

対策

  • 土に投入する際は深めに穴を掘り、油かすを入れた後、厚めに土を被せる
  • 液肥を作る際はガスがたまりすぎないよう定期的に開封して放出する
  • 集合住宅での使用時は特に注意が必要

油かすを活用した液肥の作り方

油かすは液肥としても活用できます。液肥にすることで速効性の肥料として使用できるようになります。

材料

  • 油かす 200g
  • 水 2リットル
  • ペットボトル

作り方

  1. ペットボトルに油かすを入れる
  2. 水を入れ、よく混ぜ合わせる
  3. ガスが発生するので、できれば毎日ペットボトルを振って混ぜた後、ガスを抜く
  4. 1ヶ月ほどで完成

使い方

完成した液肥は、2$301C10倍に希釈して植物に与えます。一般的な油かすが緩効性肥料であるのに対し、液肥は速効性があるため、追肥として効果的です。

まとめ:コンポストと油かすで循環型の家庭菜園を

油かすはコンポスト作りにおいて非常に有効な発酵促進剤です。微生物の活動を活性化させ、堆肥化を促進するとともに、窒素分などの重要な栄養素を供給します。適切に使用することで、家庭から出る生ごみを有効活用し、栄養豊富な堆肥を作ることができます。

ただし、未発酵の油かすを使用する際は肥料焼けや虫の発生、臭いなどに注意が必要です。これらの問題を回避するためには、適切な使用方法や対策を実践することが大切です。

コンポストと油かすを組み合わせることで、環境にやさしい循環型の家庭菜園を楽しみましょう。自然の力を借りた有機栽培で、安全で美味しい野菜を育てることができます。

参考情報

リサール酵産株式会社 https://www.resahl.co.jp/column02/method-fermentation-accelerant.html
髙一株式会社 https://www.kaku-ichi.co.jp/media/crop/fertilizer/oil-cake
LoveGreen https://lovegreen.net/plantcare/p149667/

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