住宅の安全性を脅かす重大な製品リコールが発表されました。ガス機器大手メーカー「リンナイ」の浴室暖房乾燥機で発火事故が複数発生し、約37万台という大規模なリコールに発展しています。最も深刻な事例では家屋が全焼する火災に至っており、多くの住宅所有者に影響を与える可能性がある緊急事態となっています。
リンナイ製浴室暖房乾燥機で発生した重大事故の詳細
リンナイが製造・販売した浴室暖房乾燥機において、発火する事故が複数件確認されました。最も深刻な事例は2025年1月に兵庫県で発生した火災で、住宅1棟が全焼し、1名が軽傷を負うという被害をもたらしました。この火災の原因調査により、浴室暖房乾燥機の経年劣化が原因であることが判明したのです。
大阪ガスによると、2025年4月3日にリンナイから「兵庫県で家屋が全焼する事故があり、原因が機器の経年劣化だと分かった」との連絡を受けたとのことです。この事故を含め、2019年から2025年1月までの間に、愛知県を中心に合計7件の火災事故が発生しています。
リコール対象となる製品と原因について
リコールの対象となるのは、2003年8月から2020年8月までの間に製造された浴室暖房乾燥機約37万台です。具体的な対象機種は以下の3シリーズです。
- RBH-C261シリーズ
- RBH-C333シリーズ
- RBHM-C334シリーズ
これらの機種はリンナイブランドだけでなく、東邦ガスや大阪ガスなど他社ブランド名でも販売されていました。大阪ガスでは約1万台が自社ブランド品として販売されていたとのことです。
発火の原因は「浴室に温風等を循環させるファンモーター内部のリード線引き出し部が、経年的に腐食することで短絡(ショート)を起こし、発火する」可能性があることが判明しています。湿度の高い浴室環境で長年使用されることで、内部の部品が腐食し、電気的なトラブルを引き起こすという仕組みです。
メーカーの対応と使用者が取るべき行動
リンナイはこの問題に対し、無償での点検・修理を実施することを発表しました。対象となる製品の使用者には、点検・修理が完了するまでの間、以下の対応を求めています:
- 「暖房」「乾燥」「涼風」「ミストサウナ」機能の使用を直ちに中止する
- 使用する場合は「換気」運転(「24時間換気」を含む)のみとする
リンナイは、インターネットでの受付を4月15日から、電話では17日から開始しています。大阪ガスは5月中旬頃から発火を防止する制御基板の取り付け作業を無償で実施する予定です。
消費者の安全のための注意点と確認方法
この問題は、製品の安全性と適切なメンテナンスの重要性を改めて示しています。浴室暖房乾燥機は湿度の高い環境で使用されるため、経年劣化による不具合が発生しやすい製品です。特に製造から10年以上経過している製品については、早急に確認が必要です。
対象製品をお持ちの方は、以下の窓口に問い合わせることをお勧めします:
【大阪ガス 浴室暖房乾燥機問い合わせ窓口】
- フリーダイヤル:0120-880-636
- 受付時間:午前9時~午後7時(平日・土曜)、午前9時~午後5時(日曜・祝日)
リンナイも専用のフリーダイヤル(0120-113531)を設置して相談に応じているとのことです。
まとめ
リンナイ製浴室暖房乾燥機のリコール問題は、経年劣化による火災リスクという深刻な安全上の問題を提起しています。特に兵庫県での家屋全焼事故は、適切なメンテナンスと点検の重要性を示す事例となりました。対象製品をお持ちの方は、使用を制限し、メーカーの点検・修理プログラムに速やかに登録することで、安全を確保することが重要です。
住宅設備機器の安全性は私たちの生活に直結する問題です。日常使用している機器でも、製造から長期間経過したものは定期的な点検と適切な使用が求められることを、今回の事例から改めて認識する必要があるでしょう。
参考情報
- MBSニュース:https://www.mbs.jp/news/kansainews/20250416/GE00065021.shtml
- FNN:https://www.fnn.jp/articles/-/858031
- NHK:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250415/k10014780191000.html


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