荷物が家に届いたとき、それが雑に扱われていたり、破損していたりすると、とても不快な気持ちになりますよね。最近、「置き配」サービスの普及に伴い、配達員が荷物を乱暴に扱うトラブルが全国各地で発生しています。荷物を玄関先に放り投げる、足で蹴る、雨の中に放置するなど、信じられない対応が相次いで報告されているのです。今回は、置き配トラブルの実態や原因、そして私たちができる対策について詳しく解説します。
【衝撃映像】防犯カメラが捉えた置き配トラブルの実態
石川県に住む男性が体験した置き配トラブルは、多くの人の怒りを買いました。男性が注文した電動シェーバーは、配達員によって道路から玄関前まで放り投げられていたのです。防犯カメラの映像には、荷物を乱暴に投げ入れる配達員の姿がはっきりと記録されていました。
「置き配予定の品物が、玄関に向かって投げつけられていた。まず信じられないっていうのが第一印象です。あの投げ方を見ると慣れていて、当たり前のようにやっていたので常習かなと感じる。もう怒りしかないですよね」と男性は話しています。
このようなトラブルは珍しいケースではなく、全国各地で同様の報告が相次いでいます。ある事例では、配達員が荷物を足蹴にして壁の隙間に無理矢理押し込もうとする様子も防犯カメラに記録されていました。また、別の事例では約4万円のタブレット端末が投げ捨てられるという信じられない出来事も発生しています。
【急増中】なぜ今、置き配トラブルが増えているのか
置き配サービスの利用率は年々増加しており、コロナ禍前の2019年は26.8%だったのが、2024年には72.4%と2.7倍以上に拡大しています。利用者が増える理由として、「再配達になることが多かったから」「非対面で受け取りたいから」といった声が多く聞かれます。
しかし、こうしたサービスの普及に伴い、トラブルも増加しています。その背景にあるのが配達員の「過重労働」という問題です。物流の専門家によると、配達員は1日に100件以上の荷物を配達するノルマを抱えており、限られた時間内にすべての配達を完了させなければならないプレッシャーがあります。
「かなり過酷労働なのは間違いないですね。例えば、きょう100件届けなきゃいけないとなると、100件絶対行かなきゃいけないんですよ。遅れられないということがあるので、必死でやるわけですよね。だから、ちょっと雑になってしまうというところもあると思うんです」と戦略物流専門家の角井亮一氏は指摘しています。
【事例から学ぶ】置き配トラブルの種類と被害状況
置き配トラブルは様々な形で発生しています。代表的なトラブル事例をいくつか見てみましょう。
荷物の破損・損傷
放り投げられたり乱暴に扱われたりすることで、荷物の外箱や中身が破損するケースが多く報告されています。石川県の男性の事例でも、電動シェーバーの外箱に破損があったとのことです。
「かなりの高さから放り投げられていたので、何らかの衝撃が加わっている。(シェーバーは)一応動きはしましたが、乱暴に扱われた商品なので、今後故障とかあるかもしれないと不安を抱きながら今朝は使用した」と男性は話しています。
不適切な場所への配置
雨の中、屋根のない場所に置かれて包装が濡れてしまったケースや、ポストに無理矢理押し込まれて箱が歪んでしまったケースなども報告されています。
盗難・紛失
「商品を置いておいてください」と伝えたにもかかわらず、ドアを開けたら商品がなかったというケースも。「勝手に食べられたか何かかなと思って、諦めました。返金されたからいいか、と思って」と20代の利用者は話しています。
【重要】置き配トラブルから身を守るための対策
置き配サービスを利用する際のトラブルを防ぐために、以下の対策を検討してみましょう。
防犯カメラの設置
不審な配達行為があった場合の証拠として、玄関先に防犯カメラを設置することが有効です。実際に石川県の男性も、過去に不自然な置き配を経験したことから防犯カメラを設置していたことで、配達員の不適切な行為を記録することができました。
置き配指定の厳選
高額商品や壊れやすいものなど、特に大切な荷物については置き配を避け、対面での受け取りを選択することも検討しましょう。石川県の男性も「これまで、再配達を増やさないためできるだけ置き配を指定していましたが、こうした事態があれば、対面での配達などを選択せざるを得ない」と話しています。
配送業者の選択
一部のショップでは「セキュリティの関係上、置き配は承っておりません」と明記しているところもあります。重要な荷物を注文する際は、こうした方針を持つショップや配送業者を選ぶことも一つの方法です。
トラブル発生時の適切な対応
トラブルが発生した場合は、すぐに販売サイトやカスタマーセンターに連絡しましょう。石川県の男性の事例では、商品を購入した販売サイトのカスタマーセンターに問い合わせたところ、謝罪の言葉があり「配達員に厳しく指導する」との回答があったとのことです。
【業界の課題】配達員の労働環境改善への取り組み
置き配トラブルの背景には、配達員の過酷な労働環境があります。実際に1日約100件の配達をしているという配達員は「基本ずっと運転して、あとは外走ってということが主になるので、体力はかなり使うかなと思います。時間指定のものがかなり多くあるので、それを間に合わせるために時間との勝負かなとは思っていますね」と話しています。
しかし、同じ配達員として、荷物を乱暴に扱う行為については「まあ信じられないですよね。せっかくお預かりしてる大切なお荷物を乱暴に扱うのは、ありえないというか、考えられないなとは思ってます」と否定的な見解を示しています。
宅配業界全体として、労働環境の改善やサービス品質の向上に取り組むことが、今後の課題となるでしょう。
【まとめ】便利さと安全性のバランスが大切
置き配サービスは、再配達の削減や非対面での受け取りなど、多くのメリットがある便利なサービスです。しかし、荷物が乱暴に扱われるリスクもあることを認識しておく必要があります。
特に高額な商品や壊れやすいものを注文する際は、可能であれば対面での受け取りを選択することをおすすめします。また、防犯カメラの設置や、トラブル発生時の迅速な対応も重要です。
置き配サービスの普及とともに、配達品質の向上や配達員の労働環境改善にも注目していくことで、より安心・安全な配送サービスの実現が期待されます。
参考情報
- FNNプライムオンライン https://news.yahoo.co.jp/articles/d7b117c36062993e08d11be39640f7d16975d58b
- 朝鮮日報 https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/08/21/2024082180041.html
- 日本テレビ系 https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/yt2f12845d94384ccdb8a203058d5e75e7


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