NTTドコモのメールサービス「ドコモメール」において、ユーザーがメールに「保護」設定(自動削除されないようにする設定)をしていたにも関わらず、特定条件下で削除されてしまう不具合が確認されました。影響を受けたユーザーは32万人以上に上り、削除されたメールの復元は不可能とのことです。今回の記事では、この大規模トラブルの詳細や対応方法、そもそもドコモメールの「保護」機能とは何かについて徹底解説します。
ドコモメールの不具合とは?発生条件と影響範囲
不具合の概要と発生条件
NTTドコモは、同社のメールサービス「ドコモメール」において、ユーザーがメールに「保護」の設定をしていたにも関わらず、特定条件下で削除されてしまう不具合があったことを公表しました。この「保護」設定とは、重要なメールが自動的に削除されないようにするための機能です。
この不具合が発生するのは、以下の3つの条件がすべて満たされた場合だけでした:
- メール容量が2万通を超える状態になったことがある
- メールの保護設定を使ったことがある
- 迷惑メールフォルダを利用していた
原因はデータベースシステムにおけるメールの自動削除処理に関する不具合であると報告されています。
影響期間と規模
この問題の影響期間は2013年12月17日から2025年3月21日まで。実際に「保護」設定のメール削除が確認されたのは2024年12月26日以降とのことです。
影響を受けたユーザー数は32万5764名に上ります。これは相当大きな規模のトラブルといえるでしょう。
ドコモの対応策と今後の動き
システム修正の完了
NTTドコモは、この不具合を受けて2025年3月22日にデータベースシステムのプログラムを修正し、現在は正常に利用可能な状態になっていると発表しています。
復元は残念ながら不可能
削除されたメールについては、復元を試みましたが、残念ながら復元は不可能であることが判明しました。これは多くのユーザーにとって大きな痛手となるでしょう。
対象者へのお知らせとサポート体制
NTTドコモは、影響を受けた対象者に順次お知らせを送っています。また、不明点などがある場合は、専用のコールセンター(0120-817-040、2025年6月30日まで利用可能)への問い合わせを案内しています。
「お客さまにご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。今回の事態を重く受け止め再発防止の対策を強化し信頼の回復に努めます」とNTTドコモはコメントしています。
ドコモメールとは?サービスの特徴と保護機能の仕組み
ドコモメールのサービス概要
ドコモメールは、NTTドコモがiPhoneの取り扱いを開始した2013年秋にサービスを開始しました。それまでのiモード/spモードメールとは異なり、クラウド型を採用しているのが特徴です。
クラウド型を採用したことで、以下のようなメリットがあります:
- 機種変更時のデータの移行が容易
- iPhone/Android用アプリのみならず、IMAP対応メーラーであればタブレットやPCなどからも操作可能
- キャリアを乗り換えた後でも有料で使い続けられる(「ドコモメール持ち運び」、月330円)
保護機能の仕組みと使い方
ドコモメールでは、受信したメールが自動的に削除されないように「保護」設定をすることができます。
保護設定の方法は以下の通りです:
- ドコモメールアプリを開く
- 「受信BOX」「送信BOX」の中から保護したいメールが存在するメールBOX(フォルダ)を選択
- 該当メールを選択し「保護」をタップ
- 「更新」をタップし、該当のメールが保護されていることを確認(保護されたメールには鍵のマークが付きます)
保護設定を行ったメールは、通常の設定では端末に全データが保持され、自動削除の対象外となるはずでした。しかし今回の不具合により、この保護機能が正常に働かなかったというわけです。
今後のメール管理のポイントと対策
重要なメールのバックアップを取る
今回のトラブルから学ぶべき大切な教訓は、クラウド上のデータだけに依存するのではなく、重要なメールは別の場所にもバックアップを取っておくことの重要性です。例えば:
- 重要なメールはPDFなどに変換して保存
- パソコンのメールソフトでも受信し、ローカルに保存
- 別のクラウドストレージにバックアップ
大量のメールを管理する際の注意点
今回の不具合は、メール容量が2万通を超えた場合に発生していました。メールを大量に保存する場合は、以下のような対策を検討するとよいでしょう:
- 定期的に不要なメールを整理する
- フォルダを活用して分類し、管理を容易にする
- 本当に必要なメールだけを「保護」設定にする
メールアプリの設定を確認する
iOSデバイスを使用している場合は、OSのアップデートによってメールの設定が変更される場合があります。特に注意が必要なのがiOS17へのアップデートで、ドコモメールのゴミ箱の削除期間が「削除しない」に変更されることが確認されています。
この設定のままだと、ゴミ箱から自動で削除されず古いデータが残り続け、容量超過を起こす可能性が高くなります。設定は以下の手順で変更できます:
設定 > メール > アカウント > ドコモメール > アカウント > 詳細 > 削除したメッセージ
「削除しない」を「1週間後」などの設定に変更することをおすすめします。
まとめ
NTTドコモのメールサービス「ドコモメール」において、「保護」設定をしていたメールが特定条件下で削除される重大な不具合が発生しました。32万人以上のユーザーに影響を与え、削除されたメールの復元は不可能という残念な結果となっています。
この事態からは、クラウドサービスの便利さに頼りすぎず、重要なデータは複数の場所にバックアップを取っておくことの大切さを改めて学ぶことができます。また、メールアプリの設定を定期的に確認し、自分のメール管理状況を把握しておくことも重要です。
ドコモメールのユーザーは、今後も定期的にNTTドコモからのお知らせをチェックし、不明点があれば専用のサポート窓口に問い合わせることをおすすめします。このような大規模なトラブルを教訓に、より安全で確実なメール管理を心がけましょう。
参考情報
アスキー https://news.yahoo.co.jp/articles/64b6fdb974b95ead8b078e3553e1b0cc22dc54c3
NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250417/k10014782031000.html
ドコモメールサービス全体に関するお知らせ https://service.smt.docomo.ne.jp/site/mail/src/dmail_allinformation.html

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